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2010年 11月 02日 火曜日

評論家の金美齢氏をお招きして、神戸文化ホールで11月1日、午後2時からと午後6時からの、2回の講演会。午後2時からの部は、大ホールの2043席が満席。午後6時からの部も… 1階席が満席になった。

私は会場に入る前、神戸市の各施設を回る施設見学会を主催しており、バス5台、220人の方々とともに、医療産業都市を見学し、神戸市を支える新しい産業の基礎づくりを学んでいだ。多くの神戸市職員の親切な協力の下、企画調整局の三木孝参与から医療産業都市の概要説明を、先端医療センターの病院長の西尾利一博士から研究内容の一端をお伺いした。きっと、神戸のこの研究陣からノーベル賞が出ると思って、私はもとより、皆さんも勇気が出たに違いなかろう。

そんな気持ちで臨んだ講演会。登壇した金美齢氏は、日の丸に深々と一礼して、語り始められた。満席の会場からは、割れんばかりの拍手が鳴った。久しぶりに見る素敵な日本人。

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彼女は台湾人を辞め、日の丸に運命を託したのだった。
「何でもありで、厚顔無恥な中国政府を信用してはならない。日本の武器は、日本人の美しい心と優秀な民族性である。私はかつて中国人だったから分かるが、今の政府は対応が間違っている。自国の誇りを捨て、寄り添っていくなんて『アキ管』である。鳩山さんはお人好しのノーテンキ」
と切り捨てる彼女の話しは歯切れがよく痛快で、拍手が鳴り止まなかった。

私は心の中で
「彼女は、良い日本人になろうと努力している。著書の中に『50年間、台湾独立運動に身も心も捧げたが、台湾に裏切られた。しかし、自分に後悔はない。自分の生き方に誇りを持っている』と記しておいでだったが、本当にそうだろうか。失った50年間を取り戻そうとしているのではないか」
とつぶやいた。彼女のその姿がむしろ痛ましいように感じたからだが、それにしても、根性の座った賢い女性である。

この講演会。これまで何度も実行委員会が開かれ、若い森下やす子議員、むらの誠一議員、橋本健議員、山口由美議員が議論を重ね、中堅の平野章三議員、守屋隆司議員が相談に乗って、決定してきた。その決定を受け、期数の高い私や平野昌司議員、植中進議員が黙々と裏方の仕事をし、築き上げた。2回に渡っての神戸市全域への新聞折り込み、知人への誘いなども、それぞれの立場で、全力でやった。

最後に謝辞を述べた、副議長の平野章三議員のスピーチがよかった。
「金美齢先生は、我々が一生懸命やっている姿を見て、自分もやろうと思ったとおっしゃった。こんな素晴らしい人をお迎えできた事。そして、我々が団結できた事。若い議員がよくやった」
全くもって、その通り。若い議員から愛されている彼らしいスピーチで、閉幕。

『開かれた自民党』『市民と対話する自民党』にしたいと、新しく発足した安達和彦団長、吉田基毅幹事長、坊やすなが政調会長を核に、自由民主党神戸市会議員団が団結し行動を示した、その第一弾は、かくも大成功だった。

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