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2010年 10月 31日 日曜日

第2回国際アシスタンス・ドッグ・パートナーズ会議in兵庫が29日から今日31日までの間、兵庫県芦屋市を本会場に催されていた。神戸市でも… 市役所前の花時計をスタートに、補助犬パレードが行われた。神戸市長も多忙の中駆けつけて、「神戸に来て下さった事を喜び、これから福祉が進むよう願っている」と挨拶。一行は、凛々しい補助犬たちとともに三宮センター街を歩いて大丸前まで行進し、アシスタントドッグをアピールした。

このパレードは、補助犬使用者同士や、一般の人と補助犬使用者との意見交換の場を提供。日本における補助犬普及をさらに図り、盲導犬・介助犬・聴導犬・補助犬に対する理解を深めようという世界的な会議の一環。実行委員会で総務を担っていらっしゃる田邉さんや芦田さんからご連絡私を頂戴して参加した私も、大声を出して理解と協力を求めた。

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アメリカでは福祉に対する理解はよく進んでいて、例えば障碍者用駐車スペースに健常者が駐車すると、重い罰が科せられるなどする。補助犬に対する理解度も、遙かに高い。道路では優先だし、周りも、決してちょっかいをかけたりはしない。

当日、関係者に伺ったお話しでは、今回アメリカから来た犬は、かつて捨て犬だったそうだ。社会的弱者についての感性はもとより、犬についての理解も我々と違うところ大だが、その育成についても然りと、感心。

身体障害者補助犬法が施行されて、かれこれ8年にもなるが、関係者も行政も、まだまだ試行錯誤の現状にある。建築物のバリアフリー化のような箱物だけにとらわれず、広く、いかにしてノーマライゼーション(障害者であろうと健常者であろうと、同じ条件で生活を送ることができる成熟した社会に改善していこうという営み)を実現して行くかが問われていると、けなげに働く犬とパートナーの方々、それを支える皆さんを拝見しつつ、志を新たにしたのだった。