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2010年 10月 14日 木曜日

実は、神戸市の職員給与は他都市に比べて… かなり低い。それが見てとれるのが、ラスパイレス指数。地方公務員と国家公務員の給与水準を、職種ごとに学歴別・経験年齢別で分けて、国家公務員の給与を100とした場合の地方公務員の平均給与額の給与水準を示した指数。これを見ると、平均給与額を比較できる。

神戸市職員の給与措置の取り組みについては、

  1. 特別職、指定職のボーナスの削減(平成11年12月〜)
    市長△30%、副市長・常勤監査委員△15%、指定職△7%

  2. 管理職手当の削減(平成11年10月〜)
    局長級△15%、部長級△10%

  3. 給与削減措置の実施(平成15年4月〜)
    市長△20%、副市長△15%、常勤監査委員△10%

  4. 特殊勤務手当の見直し


となっている。市長は、例の神戸市職員による不正経理の結果、30%減に加え、更に20%減じて50%減になっているが、これは3ヶ月間だけ。副市長、常勤監査委員も、従来の15%に加え更に15%減の、30%減としている。

神戸市のラスパイレス指数の推移を調べると、

年度平成14年平成15年平成16年平成17年平成18年平成19年平成20年平成21年
ラスパイレス指数101.697.395.895.698.8100.7100.5100.8

昨年の数値で各政令都市と比較すると、

順位都市名指数
1横浜市104.6
2名古屋市103.9
3川崎市103.2
4千葉市103.0
4静岡市103.0
6北九州市102.9
7仙台市102.4
8福岡市102.3
9岡山市101.7
9広島市101.7
11さいたま市101.4
11京都市101.4
13札幌市101.0
14神戸市100.8
15大阪市98.4
15浜松市98.4
17新潟市98.2
18堺市98.0

となり、神戸市は札幌市に次いで14位である。

私は、地方公務員の給与が国家公務員より低くなければならないとは思っていないが、あまり大きな格差は良くなかろうと思う。市民・国民により近く、苦労してくれてもいる地方公務員。少しは、温かい目で見るべきではないだろうか。