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2010年 10月 13日 水曜日

阪神大震災のために二重投資になっているせいもあるとはいえ、他都市との比較で神戸市が2位なのは… 普通会計の市民一人当たりの貸借対照表内訳。長かった今回の決算特別委員会もあとわずかになったが、今回担当しなかったの最も大切な財政の書類に目を通していて、気が付いた。

普通会計コストは、これまで政令都市の会計方法がまちまちだった。神戸市では特別会計扱いの空港や企業会計の水道・バス・地下鉄等が、他都市では一般会計や特別会計に入っていたりする。だから、各都市を比較し難かった。だが、総務省から一定のくくり方の指示もあり、普通会計を重視する傾向が出てきているのだ。

神戸市での普通会計は、
ここの地方公共団体ごとに各会計の範囲が異なり、財政比較や統一的な把握が困難なため、地方財政統計上統一的に用いられる会計区分です。神戸市の普通会計は、一般会計から公設の特別養護老人ホーム運営など介護サービス事業を覗き、勤労者福祉共済、母子寡婦福祉資金貸付、土地先行取得、海岸環境整備(補助のみ)、空港整備、市営住宅、市街地再開発(一部)、港湾管理、公債費(一部)を加えたものです。
公益事業会計とは、
神戸市の会計のうち、上記の普通会計以外のもので、上・下水道、高速鉄道(地下鉄)、自動車(バス)、新都市整備などの公営企業会計や国民健康保険、介護保険給付などの事業会計(計16会計)があります。
といった内容である。

神戸市の普通会計の市民一人当たりの貸借対照表(単位:千円)を作ってみると…














都市名資産負債純資産
神戸市3,139975
(31.3%)
2,164
(68.9%)
札幌市1,859644
(34.6%)
1,215
(65.4%)
仙台市2,183865
(39.6%)
1,318
(60.4%)
さいたま市1,419379
(26.7%)
1,040
(73.3%)
川崎市3,434773
(22.5%)
1,984
(77.5%)
横浜市2,807823
(29.3%)
1,984
(70.7%)
新潟市1,362537
(39.4%)
825
(60.6%)
静岡市1,799599
(33.3%)
1,200
(66.7%)
浜松市1,926443
(23.0%)
1,483
(77.0%)
名古屋市2,158986
(45.7%)
1,172
(54.3%)
京都市1,980960
(48.5%)
1,020
(51.5%)
大阪市3,4121,378
(40.4%)
2,034
(59.6%)
岡山市1,323493
(37.3&)
830
(62.7%)
福岡市2,6771,083
(40.5%)
1,594
(59.5%)
北九州市3,0101,044
(34.7%)
1,966
(65.3%)

となる。

この表の資産とは、昭和44年以後投資した道路・建物の全額で、空港は入っていない。負債は、上記の資産を作り上げるため、市民や企業に買っていただいた「市債」で、あくまでも昭和44年以後の投資全額だ。そう考えると、大阪市・川崎市・北九州市は比較的高いが、箱もの行政に偏向してでもいるのだろうか。この続きは、明日