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2010年 10月 07日 木曜日

東灘区魚崎浜第三工区にある神戸市建設局東水環境センターで造り出したバイオガスを、大阪ガスの都市ガス導管に注入を開始するという… うれしい報告を、10月1日、決算特別委員会の第三分科会のため入った市議会で、待っていてくれた建設局のH課長からうけた。

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大阪ガスと組んで、一般家庭ガスと混合して利用され、換金分は市の財政に組み入れられる。だが、嬉しいのは換金額よりも、その政策の方向性。私は、第三工区の東水環境センターが開発し、市バスやトラックなど一部の燃料として利用されてきただけだったバイオガスを、自分のことのように宣伝してきた。施設を後援会で見学するなど、ことあるごとにP.R.に努めているのは、人の廃棄物を有価ガスに変えるという事業に、本当の夢を感じるからだ。

聞くところによると、神戸バイオガスのカロリーはまだまだ低く、他のガスと混合させてようやく力を発揮するらしい。今現在生産されている神戸バイオガスの利用率は50%くらい。後は無駄に燃やしているらしいが、今回の政策で100%の利用になるのである。

今回の施策は日本初だそうで、喜ばしい限りである。常々、第三工区の顧問として「工区内や魚崎の近隣の人々に、そのエネルギーを提供できないか」と思ってきた。例えば、停電で工場の機械が停まらないよう、発電・蓄電するといったように、地域発電のエネルギーとして使えないか。あるいは、厚生施設で熱源が利用できないだろうか。

もちろん、そのための設備費が多額になり、費用対効果が低いのは分かる。だが、嫌悪施設から有価設備になるなら、日本中 ─ いや、世界中で、そのイメージが変わる。それほど、画期的・革命的なことなのである。