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2010年 09月 28日 火曜日

歯にフッ素、というのは歯磨き粉の広告などで、皆さんご存じだろう。ここに出て来るフッ化物とは、そのフッ素が何かとくっついて、この世に存在できる形になったものだ。さて、神戸市自民党会派は神戸市歯科医師会の神戸市予算編成への要望事項について… 9月27日午後1時30分から約2時間にわたり、関係当局と勉強会を持った。以下、あくまで私の感じた範囲を述べる。むろん、決定などではなく、様々な意見があったのだとご理解頂きたい。

歯科医師会の要望は

  1. フッ化物洗口推進に対する支援

  2. 成人歯科検診に対する支援

  3. 歯科救急診療体制に対する支援

  4. 高齢者歯科医療に対する支援

  5. 神戸市歯科センターへの支援


の5点。

1については、私立幼稚園でのフッ化物洗口は未だに実現していなくて、不公平な状態が続いているから。当局は「わずか200万円〜300万円位なので、県の補助金の範囲内でやって欲しい」と回答した。これに、各議員が「とんでもない。それこそ子供達に教育委員会から配分するべきであって、不公平を解消する大切な事項の一つである」と強く要望。今月中に回答を出すという答弁を引き出した。

2については、「40歳以外の成人に対する歯周疾患検診は非常に認知度が低いので、歯科診療所で検診ができるようするべきだ」との要望。当局が「ここ最近、個別診療所にお願いするようになり、やっと6%になった。この割合は他都市と比べても良い方です」というと、中央区選出の橋本健議員が「この6%という低さで、良い方というのはおかしい」と疑問を述べ、さらに「他都市では50歳・60歳でもやっているのに、なぜ神戸市はしないのか」と追及したところ、「40歳でやった方が関連ができるから」と答えた。

これでは何の答弁か分からず、ベテランの議員から「40歳は何人か。市は一人当りいくらの予算を組んでいるのか」との質すと、「40歳は2万2千人で、一人当り3,000円です」との答え。「それなら、6,600万円の予算を組んでいると思っていいのか」と質せば、「そこまではいっていません。やはり5%〜6%の人だと思っていました」という。

「それなら40代全員が来た時はどうするのか」と質され「他の予算から引いてこなければと思っています」と回答する始末。私は「まったくそれなら本当に市民を守る施策になっていない。健診に行って下さいと言いながら、健診場所を制限し、わずかな予算しか用意していない。見せかけの施策ではないか」と発言した。

そこで、ベテラン議員が「40歳が全員来たとして計算し、50歳・60歳に残りを配分してはどうか。また国の予算はどうか」と質してようやく、「国は一人当り約800円の補助金で、50歳・60歳のいずれにも適応される」と分かり、健診場所を含めて再検討するよう要望した。 [ 明日に続く ]