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2010年 09月 27日 月曜日

神戸市第2次救急病院協議会の報告と要望の中にあった「救急搬送された患者が治療を受けて医療費を支払っていない金額」。1位神鋼病院で13,762,656円、2位神戸日本赤十字病院で… 13,499,110円、3位社会保険中央病院12,267,618円、総額194,635,032円にもなるとあって、驚いた。

医師と看護士を確保して、人命を守る使命を果たしているのに対し、恩をあだで返しているようなもので、病院にとってはたまらない。さらに、このような事態が続けば、アメリカのように救急車の段階で保健に入っているかどうかを確かめて、運ぶ病院が決まることになりかねない。

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▲ 神戸市医師会館
これが分かったのは、25日、神戸市医師会館で行なわれた神戸市地域医療推進協議会の懇親会。自民党・公明党・民主党の神戸市議会与党議員が呼ばれ、その中でも自民党の議員が多く出席していた。医師会側は神戸市地域医療推進協議会の各種団体で、例えば、神戸市歯科医師会・神戸市肢体障害者福祉協会・神戸市介護老人保健施設協会など、計11団体が出席。議員団に対して要望が出された。前向きな気持ちで聞き入ったが、すべて納得できる内容とはいえ、実現が難しい事もある。

病院群は、使命感に燃えて救急をやって下さっている。そうした努力に市民も応えるべきだ。それを当たり前と思っているようだと、医療が株式会社方式になり、やがて善良な市民が困ることになる。お金を支払わない人には、それなりの事情もあるのだろうし、我々も、市の負担での補助金を考えねばと思いはするが、無尽蔵の財源があるでなし、そこに甘え、つけ込まれても困る。

ところで、他の大きな問題の一つに、医療ツーリズムにおける神戸市側と医師会の意見の相違がある。神戸市も我々議会与党側も、医療ツーリズムを神戸市の最重要施策としているが、大きな問題を抱えている、神戸市医師会側は、医療ツーリズム自体には反対しない ─ むしろ賛成しているが、生体肝移植が含まれているため、絶対反対の立場を取られている。今後、我々議会と医師会の間で、医療ツーリズムの発展を目指して、深く議論する必要のある課題である。