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2010年 09月 23日 木曜日

委員会中が「あっ」と驚いた。昨日の総務財政委員会でのことだ。神戸新聞朝刊にも載っていたが… 東京から神戸に転勤してこられた男性が、印鑑証明の登録をするために区役所に行ったところ、印鑑の大きさが21mmで、神戸市が定める最大20mmより1mm大きいため受け付けられなかった。そこで、神戸市の印鑑条例4条3項に定められている印影最大値を、他の政令市のように25mm以内とするようにと議会に陳情されたのだ。

これには局長も
「なぜ神戸市だけ20mmだったのか分かりません」
と首をかしげつつ、
「市は昭和47年から20mmと条例で定めています。が、昭和49年2月1日に当時の自治省から『事務取扱要領』が出され、それによって各都市が一斉に25mmに拡大したが、なぜか神戸市はそのままにしていました。印鑑証明の自動交付等をしている関係もあり、条例改正が今すぐにとは行かない。また、近々住民基本台帳のシステム改修をする予定で、7000万円くらい掛かるので、しばらく待って頂きたい」
と答弁した。

議会側から「もっと工夫して、市民に負担がかからないよう、しかも早くできるようにして欲しい」と意見が出され、当局も「条例改正前でも暫定的にできないか考えてみる」と答弁。最後に局長が「大は小を兼ねると申しますから」と笑いをとって、全員一致で採択となり、ホッとした一幕だった。

「選択的夫婦別姓を認め、民法の一部改正を政府が行なおうとしていることに反対する意見書を、神戸議会から出して下さい」という陳情も出された。これについては民主党から「この問題については、民主党は選択制にすべきと考えているが、時期が早く、もう少し議論の余地がある」として、打ち切りを求める発言があった。民主・公明・共産等は選択制に賛成なので、反対する自民党は数の上で負けていたが、与党としての配慮があったのかも知れない。我々も、打ち切りに賛成した。

さらに、「日米共同発表の見直し並びに普天間基地の無条件撤去を要請するよう意見書を政府に出して下さい」という陳情も。民主党が打ち切り、公明党も同じで、共産党は採択だった。我々自民党は、沖縄県民の苦しみは十分理解する。だが、国防は国の専管事項でもある。心情的には賛成だが、時期を見て判断するとして、打ち切りを表明。結果、数の上で打ち切りとなった。

終了したのは15時30分。もちろん、昨日書いた不正経理(当局は不適正経理と言うが)に時間をとったせいだ。委員会終了後、ある議員が「職労から出ている議員は、不正経理では発言し難いかも知れないな」と言っていた。確かに色々な立場もあるだろうが、それでも、議員たるもの、スジを通さなくてはならないのである。