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2010年 09月 02日 木曜日

「選択的夫婦別姓を求める民法の一部改正」に反対を求める意見書提出に関する陳情書が私の所属する総務財政委員会に提出され、いよいよ9月22日に議論される。この陳情に私は… 賛成する。つまり、夫婦別姓には反対。それは、国家の基礎的単位である、家族の絆の問題だからだ。

皆さんご存じのように、昨年、法務、男女共同参画担当両大臣が、選択的夫婦別姓制度を柱とする民法改正案を来年の通常国会に提出する意欲を表明した。陳情は、今年になって、法務省が民法の一部改正案の概要を発表したことに伴い、それに反対する ─ つまり、夫婦別姓を認めないよう、政府に反対する意志を神戸市議会から意見書の形で政府に提出するよう求めたものだ。

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▲ 陳情書を精読
もし夫婦別姓を選択すれば、必ず子どもは両親のどちらかとは違う「親子別姓」となる。また、一度夫婦別姓を選択した後は、子の性は夫婦のどちらかに統一され、その後の変更は認められない。さらに、他人から見ても誰が親子関係なのか分かりにくい状況が生じ、戸籍や住民票の記載も紛らわしい。

学校や会社、ご近所でも、姓で呼び合う文化・習慣が多い中、夫婦・親子が別姓になると、特に子どもに与える影響が深刻になると思われる。親子関係をめぐる痛ましい事件が頻発している今日、更に家族の一体感を喪失してしまわないかが懸念されるのである。

DVから逃れ隠れて働く場合や、現行制度における女性の社会進出に伴う不都合については、旧姓の使用範囲を拡大する法整備で対応可能だろう。現実的方法による解決を図れば、十分対応できると思う。なぜ現政府は、日本の伝統文化や家族の絆を崩壊させる恐れがある制度を導入しようとするのだろうか。

おそらく、9月22日に向けて水面下で激しいやり取りがあるだろう。神戸市議会は自・公・民が与党なので、この問題をどう取り扱うか難しいのだが、私の意見は「選択的夫婦別姓には反対」である。