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2010年 08月 25日 水曜日

平成21年度の退職者の再就職状況について、課長以上で退職する146人中113人が『天下り』している等と示した… 報告を、行財政局の玉田敏郎局長からうけた。





退職者数再就職者数本市嘱託外郭団体等その他
局長級17140122
部長級413614184
課長級887642277
合計146126565713

私は、天下りが必ずしも悪いとは思っていない。退職者の中には、相当な能力やノウハウ、技術を持った人がかなりいるから、そうした人々が、引き続き市民サービスに十分、その役割を果たしてくださるならば、それはそれで良いことだと思うのだ。

定年が60歳とは若すぎるような気もする。部下思いで、豊かだった宮崎市長時代は、外郭団体を多く誕生させ、再就職の場を創ったが、今後どんどん減らしていく方針なので、大変な時代に入っていくことになる。外郭団体等、神戸市関係で活躍してもらっても、わずか3年間では働くにも腰掛け気分になってしまうので「それならば、一気にゼロにせよ」という声もあるが、はたして、それで正しいのだろういか…

退職者が行ける民間企業があるなり、退職者で会社を創立するなり、新神戸方式ができないものか。みんなの党や民主党の追求以来、『天下り』が悪とされてしまっているが、人の能力を使うことは国家として必要だし、すべてを悪とするのには、どうも同意できない。

日本の公務員の意識の中にも「退職=無職」という図式が長年の間にできているようだから、不安や寂しさだってあるだろう。アメリカでは、退職を第二の人生の出発点として楽しみにし、妻と新しい生活に入ろうとする人が多い。趣味に没頭する生活を送ったり、大学に戻って勉強をする人もおられるなど、たった一度の人生の、限られた時を有効に使おうとしている。最近では、日本人もやっとその傾向が出てきたが、まずは意識改革が必要だろう。

写真
▲ 説明をうけながらも、思いが巡って…
ところで、こうした表を見ていると、私自身、様々なこと考える。いつも「辞めたら店を持つ」と言っていた私の同窓生が、市役所を退職してお店を始め、うまくいっているようだ。私も、彼のように第二の人生を考えねばならない年になったかなぁ、と感慨もひとしお。だが、今は議員という大切な仕事を任されているので、まだまだ、市民のために働かねば、と思っている。