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2010年 07月 20日 火曜日

東灘区は全国的に有名な洋菓子が、手近で楽しめる素晴らしい環境にある。逆に言うなら、スウィーツの激戦区である。これは、地域にとって宝物。そこで、まちおこしとしての売り出しを企画した。これは…
東灘区のみならず、神戸の地場産業の売り出しにもつながる。丁度、東灘区は区制60周年なので、その記念事業としてご後援頂こうと、汗をかいている。

そんな一環で、朝11時、兵庫県洋菓子協会会長・エーデルワイス会長の比屋根毅氏をお訪ねし、兵庫県洋菓子協会の後援と審査員等をお願いした。
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会長は
「機関決定しなければいけないが、主旨からいってまちおこしであり、地場産業の高揚にもなるので、皆さんにはかってみましょう」
と、快く言って下さった。会長室でも職人さんの白い割烹着を着て、常に自分も現場にいて共にに働いている姿勢でおられることに感銘を受けた。

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会長室の横にミュージアムがあり、話の後、会長自らご案内下さった。ヨーロッパ諸国で、菓子がいかに貴重な物だったか、その家のステータスであったかがうかがえる展示。特に貴族は、お客様を招いてのパーティーで家紋の入ったチョコレートやクッキーを作ったそうだ。その型枠や焼き機等がたくさん残っていて、実に面白かった。

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更に、大変興味深く、かつ驚いたのは、ナポレオンが使っていたチョコレートボックス(写真左)や、マリーアントワネットが使ったフィンガーボウルなど、ヨーロッパでも入手困難な物が展示されていたこと。これらは、一般に公開されている。

自分の会社だけでなく、洋菓子界全体を底上げし、もっと洋菓子が広がるようにと思われてのことだろう。最後までお見お送りいただいて、会長室にあった社訓「忍耐と信用」の意味が、少し分かったような気がした。ここまで来るには、さぞかし大変なご努力・ご苦労がおありだったことだろう。商品はスウィートだけど、会長の人生はどうだったろう。きっと、お人柄・お心は、絶品のスウィートに違いない。

ミュージアムは一見の価値があるので、是非皆さんにもお勧めしたいと思いながら、おみやげに洋菓子を買って事務所に戻ったのだった。