阪神大震災では、多くの方ががれきの中に埋もれてしまった。当時、ひとりでも多くの命を救うために、世界各地からレスキュー隊が神戸に入った。だが、救助活動を行うのが人間だけでは、例えば小さな隙間など、十分にカバーしきれない。そこで、人間探索を行なうロボット技術に目が向けられ、1996年から本格的に開発が進められてきた。
神戸市では、ロボット開発による神戸経済の活性化や、ロボット技術の進展に伴う夢の創出をめざし、産学民官が一体となって「神戸RT(ロボットテクノロジー)構想」を推進している。今年は震災復興15周年にあたり、レスキューロボットコンテストも10周年となった。これを機に、「災害救助・防災」と「ロボット技術」の大切さや将来性をより多くの人に伝える機会として、「ロボット×レスキュー2010」を開催するに至った次第。
さらに、8月7日(土曜日)・8日(日曜日)10:00〜17:00 (入場9:30〜16:30)が、前述のレスキューロボットコンテスト本戦で、神戸サンボーホール(入場無料)。8月21日(土曜日)13:00〜17:00・22日(日曜日)10:00〜16:00には、こうべロボット夢工房inフルーツ・フラワーパークが、神戸市立フルーツ・フラワーパーク(入園料のみ)。
こうした、産学民官が一体となった取り組みが神戸から発信できるのを、誇りに思う。やがて、ポートアイランドにスーパーコンピューターもできるが、災害時の人命救助といった崇高な目的に向かって、「もっと神戸から世界に、様々な先端技術が発信される」のを、今か今かと待ちわびている。