Skip to main content.

2010年 07月 09日 金曜日

「灘の酒・サマーガーデン」で始まった、昨日の長い夜。いつも親切な食通のKさんのお誘いで、下戸の私は、酒の香りの違いが楽しみ。いつものメンバーのA女史と三人連れで、中央区の朝日会館の前面広場へ。

入り口で、酒券を3枚と…
写真 クリックで拡大

アテに、ジャコ・ソーセージ・チーズが載ったお盆を500円で。会場に入ると、沢山の人が、まるで押し寄せるよう。前回行った「日本酒フェスティバル2010」と違い、今回は若い女性が少なく、サラリーマン風の男性や、比較的高齢の女性グループが多かった。

丸テーブルにお盆を載せ、酒談義が始まるのを楽しみにしていたが、会社の話しが続く。だいぶ客層が違うようだけれど、酒好きの人々には違いない。KさんとA女史は、いつものように飲み比べて楽しんでいた。

灘五郷の酒造会社13社の自慢の酒が3杯飲に、アテがついて500円。本当に安いし、お酒に親しむ絶好の機会。係の方によれば、このチャリティー試飲会はもう6年にもなるそうだ。初め、秋だけの開催だったのが、毎回盛況になって、この時期にも。本当に良いことだと思う。チャリティーの寄付先なら、困っている団体が山ほどある。

40分程で楽しい会場をあとにしたのは、ひとり1回という面白いルールがあったから。約束を守るのも「酒道」のうちかも知れない。会場ではアンケートを取っておられて、熱心さはひしひしと伝わってきた。

◆◆◆◆◆◆

さて、たった3杯じゃあ駆けつけだけ。Kさんに連れられ、東門街南入り口の、うなぎで有名な「みなと」に向かった。Kさんは店主と話しのできるカウンターに座って、二言三言。
「この頃いいうなぎがなくて…高くなってね」
と、威勢のいい啖呵が飛ぶ。

私のようにスーパーで三尾1,300円の中国産を買う者には、やっぱり国産は貴重。そんな国産うなぎが二重に詰まったお弁当を頂いた。値段は張るけれど、さすがに美味しい。

満腹で店を出ると、久しぶりに歌が歌いたくなり、「うお座」というカラオケスナックへ向かって、東門街を久しぶりに歩いた。5年前なら「安井先生」と黒服の烏が、ホステスは「素通りせんと寄ってよ」という具合で、顔なじみがいた。が、ながらく歓楽街から身を引いていたので、一言も声が掛からない。良かった、良かった。これで卒業できた。今日の収穫はこれだ。Kさんありがとう。

「うお座」の急な階段は、まるで登山のようだったが、その日一番の客だと喜んでくれた。Kさんと私は歌いまくった。不思議に89点などと高得点を出す、Kさん。ママさんも元歌手で、歌がうまい。その上、お客さんにあった歌を勧めるなど、商売熱心。

恒例の歌じまいは、軍歌。Kさんは「海行かば」。わたしは「父よあなたは強かった」…下戸なりに、日本酒に始まればこその、楽しい一夜を過ごしたのだった。