Skip to main content.

2010年 06月 27日 日曜日

第三工区という同じ場所で働き活動する人々と会社が集まって、環境改善と利便性などを考え仲良くしようと、およそ40年前に結成された第三工区会の総会が… 魚崎浜にある兵庫県自動車会館で、去る6月25日に行なわれた。

最もこの組織が活躍したのは、震災の時。第三工区内の岸壁が崩れ、岸壁を持つ企業が大きな被害を受けた。人々は団結し、岸壁の修理費を公費で負担してくれるよう、救済措置を求めた。結果、全部が上手くいった訳ではないが、多くの企業が助けられた。その背景には、この組織の団結と英知があった。元々天災であり、神戸のために活躍して下さっている企業は自ずと救済するべきところだが、法的に難しい事が少なくなかった。

それを乗り越えて以来、各社仲良く工区内の清掃、特にゴミの不法投棄問題などに取り組んでこられた。路上に乗り捨てられる廃車が相次いだときは、粘り強く官公庁と相談し、協力をとりつけた。今では、乗り捨てができない状況に仕上がっている。

工区内の監視も厳しく、その防犯体制については、当日出席の東灘警察署課長からもお褒めを頂いた。東灘消防署長からは、第四工区の倉庫火災についての話しがあった。あの「速水消防司令が殉職された火災」の件から学び、改良点が報告された。

写真
▲議事は和やかに進んだ

総会では、当日副会長の船元氏が議長に選出され、そのスムーズな運びもあり、皆から敬愛されている竹内登志夫氏が会長に再任。船元議長は昨日までモスクワにおられたそうで、モスクワ事情などこぼれ話を交えて進行。議事が和らぐ中、無事終了した。

写真
▲モスクワ土産話を伺いながらの懇親会

後の懇親会でも、船元氏のモスクワ紀行土産話が続いた。「物価は東京と大差ないのに、大学の教授の月給が9万円。皆さんアルバイトで凌いでいる」と聞き、ビックリ。「日本はいいなぁ」…。昔話にも花が咲いたが、なかよし会であってはならないと、新たに5社から幹事に入ってもらうなど、活性化を図る賢さを見せておられる。今回は欠席された、会の創立に苦労された山根幸次氏も喜んでおられるだろう。

長らく顧問を仰せつかっている私は、すべての工区にこのような良き組織ができないか、と願っている。きっと、工区内に暮らす人々に喜んで頂けると思う。このブログを御覧になった他の工区の方々には、ぜひ見学されるようにと、お勧めする次第である。