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2010年 06月 24日 木曜日

第2回定例市会で採り上げる様々な問題で特に目立ったのは、子ども手当についての2つの議員提出。いずれも政府に対し、神戸市会として… 意見書を提出しようとする案。主に、民主党を中心とする子ども手当を初めとして、子育て支援策の充実の実現を求めた、議員提出77号議案。

そして、「家庭における子育てに関わる経済的負担を軽減する」という目的でスタートしたこの制度は「それなりの成果があり、評価も得ている」とした上で、現行の子ども手当の支給継続とともに、地域の実情に応じた保育所定員の増加、保育料の軽減、子どもの医療費負担の軽減、学校給食の無料化といった特段の処置を講じ実現させるよう強く要望した、主に公明党と自民党で推している議員提出78号議案である。

起立採決では我が方の提出した78号議案が採決され、政府に提出することになった。これは、神戸市会の中では珍しいケースだと思っている。神戸市会は中央との構図と違って、自公民がよく話し合って、与党として組みながら市民のための市政を行なっている。今までにも、中央との違いがあっても、苦労しながら議論し手直ししたりしてきた。それが、今回ははっきりと採決に至ったのだ。よく話し合った結果なのか、あるいはそれはそれとして、自公民の協力体制にヒビが入らないよう割り切った上でのことだろうか、と気をもんでいる。

過去、自民党政権時代も、神戸市の民主党は色々な面で、我慢や配慮をしてくれていた。どうしても譲れないことがあった時も、十分話し合って、お互いの立場を尊重したものだ。

例えば、ポートアアイランドのスーパーコンピューターが事業仕分けで問題になった時、神戸市の民主党は十分な配慮をしてくれた。我々は、神戸市民の立場に立って、何が良いか、党派を越えて協力し、時には激しい論争をする ─ そんな良い面を保持しているのだ。今回のことは国相手の話しであり、政府にとっても多くの意見書の一つに過ぎないだろうから、どれ程の効力があるか、期待するにせよ、疑問も少なくない。

それでも、これからも一つひとつの議案について、丁寧に論議するべきだと思う。何も、今回議論していないといっているのではない。ただ、今までと少し違った結果が目についただけのことだ。

写真
他にも、議案外質問が相次いだ。我が会派からは、政策を良く研究して活発な須磨区選出のむら野誠一議員が、45分間にわたって市長相手に本会議場で頑張ってくれた(写真右)。各会派の議案外質疑の要旨は、以下の通り。











発言者名
(所属会派)
発言の要旨
河原田弘子議員
(民主党)
国の新成長戦略と神戸市の年戦略について
1.次世代エネルギー・社会システム実証実験と緑の分権改革について
2.神戸の水事業戦略について
3.観光・文化に関連し、「光の都」神戸のプロデュースについて
4.中国観光客などの誘致について
川内清尚議員
(民主党)
1.国際コンテナ戦略港湾について
2.ひとり暮らしの高齢者に対する地域見守りについて
藤本浩二議員
(公明党)
1.子育て支援について
2.乳がん・子宮頸がんの検診体制について
3.国際交流の体制について
4.うつ病対策について
むら野誠一議員
(自由民主党)
1.神戸空港について
2.市役所に置ける定時退庁日いわゆるノー残業デーの徹底について
3.市営住宅の入居要件について
4.市バス営業所に置ける不明金の発生事案について
坊池正議員
(自民党神戸・たちあがれ日本)
1.危機管理体制について
2.市街化調整区域の活性化について
3.新たな行財政経営計画について
西ただす議員
(日本共産党)
1.敬老パスについて
2.子育て支援策について
3.神戸空港について
4.友生養護学校について
小林るみ子議員
(新社会党)
1.「第2次市営住宅マネジメント計画」について
林英夫議員
(住民投票☆市民力)
1.神戸市民1万人アンケートにみる広域行政の戦略化について
2.神戸空港の成長戦略と伊丹空港の廃止について
高山晃一議員
(みんなの党)
1.メガ・リージョンの形成、道州制の導入にむけて、神戸市が具体的に取り組むことについて

各会派ともよく調べており、本当に良い本会議であった。これからも、良い議論の場であるよう務めて行こうと思っている。