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2010年 06月 12日 土曜日

女性特有の”がん”検査無料クーポン券の配布について、神戸市保健福祉局の雪村新之助局長より、去る6月8日に報告された。神戸市では、平成20年だけでも4216人の方が… ”がん”で亡くなられている。

”がん”は検診による早期発見がきわめて重要だが、特に、女性特有の”がん”(子宮頸がん・乳がん)について受診率が低い事から、一定の年齢に達した女性には「がん検診無料クーポン」と「検診手帳」を、個別に発送するようにするそうだ。神戸市では従来から”がん”検診を実施しているが、今回の国の施策との併用で、市民にとっては万全の、二重の防御となる。

◆従来の検診◆




検診名対象年齢自己負担金
子宮頸がん検診20歳以上で当該年度偶数歳の誕生日を迎える女性1,700円
乳がん検診40歳以上で当該年度偶数歳の誕生日を迎える女性40歳代2,000円50歳以上1,500円


◆今回の配布対象者◆








子宮頸がん検診(約52,000人)乳がん検診(約56,000人)
内容 : 問診、視診、内診、細胞診(頚部)内容 : 問診、視診、触診、マンモグラフィ(乳房X線撮影)、自己触診法の説明
20歳 : 平成元年4月2日〜平成2年4月1日40歳 : 昭和44年4月2日〜昭和45年4月1日
25歳 : 昭和59年4月2日〜昭和60年4月1日45歳 : 昭和39年4月2日〜昭和40年4月1日
30歳 : 昭和54年4月2日〜昭和55年4月1日50歳 : 昭和34年4月2日〜昭和35年4月1日
35歳 : 昭和49年4月2日〜昭和50年4月1日55歳 : 昭和29年4月2日〜昭和30年4月1日
40歳 : 昭和44年4月2日〜昭和45年4月1日60歳 : 昭和24年4月2日〜昭和25年4月1日


子宮頸がんは、従来の検診では平成20年度に20,814人の方が受診されており、うち14人でがんが発見された。乳がんは18,031人が受診され、59人もの方で発見された。

しかし、同じ平成20年度の調査結果を見ると、神戸市の女性の受診率は、残念ながら子宮頸がんで32.8%、乳がんで20.8%と、まだまだ低い。ピンクリボン運動の和田辰雄君の心にも応えて、何とか、まずは受診率を50%にまで高めたいものだ。