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2010年 06月 10日 木曜日

「ポートアイランド沖で機雷が発見され、その処理について記者発表しますので、あらかじめお知らせします」と、昨夜… 神戸市危機管理室から連絡が入った。一夜明けると、神戸新聞朝刊で早速、記事になっていた。6月12日土曜日の午前中に機雷除去(爆破)作業を行う予定だという。

午前8時40分〜9時40分の1時間と、午前10時15分〜50分の35分間の2回、神戸中央航路を航行禁止にするそうだ。この機雷はたぶん米国製で、大きさは直径40〜50cm・長さ150〜200cmほどだというから、かなり大きい。


写真
これを水中爆発させるというのだが、実は先日の「海上自衛隊員若者の集い」の中で、司令からこの件についてちらっと話を聞いていた。

神戸市では現在、ポートアイランド沖を浚渫して大型船が入港できるように工事を進めているが、その調査の段階で民間人が海底で発見し、通報された。その後、海上自衛隊が潜水して再確認するのだが、透明度が低く、視界は僅か30〜40cm。判定が難しくて、手探りで調査したそうだ。司令は「そんな危険な作業なのに、潜水士達はさりげなく作業を終えて、淡々としている」と目を細めておられた(写真右上)。市民と船の安全のため、彼らは黙って作業に従事するのだ。

新聞発表をうけ、改めて海上自衛隊に詳しくお聞きすると、やはり大変らしい。今回で8回目だが、特に神戸沖空港を造った頃には頻繁に発見され、爆破したそうだ。「まだ爆薬は生きているのですか」と聞くと「それは分からないです」。しかし、戦後65年経った今でも海水に浸からない限り火薬が生き続けており、強い衝撃で爆発する可能性がある。その機雷を誘爆させるには、爆薬をつけてリモコンで操作・爆発させる。当然、かなりの爆音とともに、水柱が上がる。衝撃や爆音で近隣の市民から苦情が出ることも多く、対応が大変なようだ。

今回は、神戸市の危機管理室で全ての責任を持って行うことになった。技術面では、映画で有名になった「海猿」も海上自衛隊での訓練で技術を身につける。”海猿”は光って見えても、”海上自衛隊”は批判されることが多いようだ。

これは仕方ないことだろうか。いつも危険を顧みず、国民の生命財産を守るために作業して下さっているのだから、本当にありがたいことで、感謝すべきだと思うのだが…。