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2009年 06月 01日 月曜日

自由民主党市政報告東灘区版の原稿を書いているさ中、政策スタッフのTさんから「深江浜で大火災が発生している」と… 午前10時20分、一報が入った。
すぐに飛び出し、午前10時43分、現場に到着。既に消防車が7〜8台来ており、懸命な消火活動中だった。時々、火柱が上がり、白と黒の煙が屋根と軒を沿って荒れ狂う海のようにまっていた。


現地の対策本部へ向かう。市民に親しまれている第4工区の東洋ナッツの向かい側、株式会社パスタロード(スパゲティ会社)の工場(北側)と株式会社三輪の倉庫(南側)から煙が上がっていた。南側は小麦粉の包装工場で、作業中だったらしい。詳しいことは分からないが、どうやらけが人は居ないとのことだった。現地本部に近寄ると、仕事をする男達が真剣にテキパキと指示を与え、冷静に行動していた。

もちろん、私が議員である事を知っていたのだろう、誰も声をかけてはこない。無視している、それが嬉しかった。20人ほども居たであろう新聞記者連も、飛び回っておられる。テレビ数局も来ており、上空にはヘリが舞うという、典型的な現場風景だ。

三輪の工場責任者と会って、励ます。新聞記者が群がる。彼は冷静に言葉を選びながら「2階にも人が居ましたが、無線があるので直ちに避難をさせました」と対応していた。良かった、良かった。


約1時間現場に居たが、突然、すすで真っ黒になった消防士が飛び出して来て、路上で重たそうに酸素ボンベ等の機具を外すと、深い息をした。

美しかった。こうして、市民の生命と安全を守ってくれる。彼らは仕事とはいいつつ、むしろ使命でやっているのだろう。

12時05分に現場を離れたが、まだ煙はもうもうとしていた。このブログを見ても決して現場を見にいかないでいただきたい。消火や、事後検証などの邪魔である。私もかさ高くなっては行けないとの思いで、現場を離れた。

けが人がいなくて良かった。前にも書いたが、映画好きな私は、「タワーリングインフェルノ」のラストで、消防隊長のダスティーホフマンが路上に座り込んで、高いタワーを眺めながら、設計士に向かって一言「人類の思い上がりだ」と言った、その台詞を思い出していた。神戸市消防隊の皆さん、ありがとう。


17:15追記 : 報道によれば、この火災で消火活動中の男性消防士長の行方がわからなくなっているそうだ。東灘署などが工場内を捜しているという…。「使命でやっているのだろう」と前述したが、今は大事なきことを祈るばかりである。



P.S.    Tさんから、お宅から撮影された写真を添えた続報を頂いた。Tさんは「努力する議員には協力するが、選挙だけの人は…」とおっしゃった事がある。ありがとう。これからも頑張らねば。