▲80歳を過ぎてなお、ますますお元気
今も
「田渕さんのおかげで、市民に食料品を届けることが出来た」と、感謝している。震災直後
「建物が危険なので取り壊す」と市に立ち退きを要求された時には社長室に籠城。東部市場を守るために
「機動隊を導入しない限り動かない」と宣言された。また、全国の生産者に「東部市場に送っても消滅しているのではないか」と思われたらしく、見舞いと称して探りにくる生産者までいた。そこで、机に現金を積んで東部市場の力を誇示された ─ そんな、男気のある方だ。
さらに、東部市場を守った人で忘れてはならないのが、当時の水産卸売協同組合の山﨑明義会長と、青果卸売協同組合の後藤博行会長だ。どなたも、東部市場を守るため、市民の食料を守るため戦い続けられた。震災の頃が東部市場の歴史上大切な時期であったのは、言うまでもない。
▲いつも笑顔の村上義国氏
突然
「この頃東部市場に泥棒が多くて、この前も、約70万円相当の魚を生簀から盗まれた。私ら商売人は、一万円貰うより一万円の商品を買ってもらう方がうれしいんです」と仰る。私も、元は商売人の子であり、さらに昨日今日の”にわか市場議員ではない”と自負していて、思いは分かる。犯人が早く捕まると良いのだが。
いずれにせよ、男冥利に感動し、勇気が出てくるような、そんな皆さんのお話しを、いつか東部市場史のような形で記録に残せたら、と思っている。