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2010年 05月 20日 木曜日

8年ぶりに杭州を訪れてその発展ぶりに驚いた上海万博の旅。やたらと高いビルや建物が並び活性化はしているが… バリアフリーはゼロで、障碍者や高齢者の住める町ではなさそう。杭州から上海への新幹線は時速180Kmと、ソコソコ速い。


▲中国館の前で記念撮影
5月16日から18日までのこの旅での最大の目的の上海万博。これまで大阪・オーストラリア・ソウル・愛知と万博を観てきた後援会だけに、今回の上海万博には、特に懸ける思いがあった。なにしろ今回は平均年齢70歳とあって、皆さん思い出作りに来られている。

入ってみると、噂通り、日本館は3時間待ちとなっていたので断念。中国館も2時間待ちで、これも断念した。会場は愛知の4倍程の広さで、5つのゾーンに分かれていたが、我々はアジアゾーンしか廻れなかった。団体予約をしていた上海市の生命陽光館を見学。人口2400万人の上海が中国の先頭を切っていることがよく分かった。約6時間でインド館・イラン館・イスラエル館・カザフスタン館・レバノン館・モロッコ館・オマーン館・スリランカ館、さらに北朝鮮館を廻った。


▲日本館3時間待ち…
日本からの観光客も多いというのに、日本語が全く通じない。かろうじて英語がそこそこ通じたぐらいだったのには、参った。中身入りのペットボトルが持ち込めない。水汲み場で水はくめるものの、日本人には水が合わない様子。清掃は行き届いてはいたが、お手洗いの数はとても少なかった。これでも改善されたそうだが、子供に、ペットボトルにさせている人もいた。大阪万博でも問題になったことがあったが、あれから40年を経たというのに…。

あらゆる面で親切丁寧、努力しているのは分かる。が、売店での一コマでショックを受けた。私はマスコットキャラクターの人形を5つ買った。それぞれに袋をくれると思ったのだが、大きな袋を一つくれただけ。「袋を5枚下さい」とお願いしたら、女性の店員さんが「1つ1つ買えば、5枚上げる」と言う。お土産に5つ買っているので「お土産に上げるから5枚下さい」と重ねて言うと、なんと彼女曰く「それなら買うな」。「それはおかしい」と言うと、膨れて上司の所に行き、何かを言って持ち場を離れ、職場放棄する始末。

20代の女性だったが、中国の”ひとりっこ政策”の末端現象を垣間見たように思える。帰って後援会の皆さんに聞くと、同じような声が聞こえてきた。中国は今まさに急成長を遂げているが、大きな落とし穴が見え始めている。沿岸部の裕福な家庭の子は、”ひとりっこ政策”で我がままに育っているらしい。山間部は貧しく、子供が貴重な労働力となっているので、”ひとりっこ”どころではないらしい。その差が大きくなりつつある今の中国は、これからもっと大変だろうと思ったのだった。