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2010年 05月 14日 金曜日

レゲエの小川貴博君が神戸まつりのテーマ曲を制作。16日のパレードで踊りも披露してくれると… 13日の神戸新聞に大きく報じられていた。小川君は友人で、会えばレゲエにかける情熱を聞く。彼から
「世界中のレゲエミュージシャンが神戸に憧れている。神戸のような自然に恵まれ、オシャレな街で曲を制作したり、活動したいと願い、大物レゲエミュージシャンが何度もイベントを催すなどしている。規模が3万人くらいの人々を集め、日本でイベントをしたい。大きな大会をしたい神戸なら、空港島か六甲アイランドで」
と、相談があった。私もそう思った。行政が神戸がまるでジャズの街と決め込んで動いているが、神戸のジャズで何人の人が集まって下さるだろう。むしろ、ジャズを含めて神戸が”音楽の街”であって欲しいと思っている。


▲今年も良いパフォーマンスで盛り上げてくれるだろう
しかし、残念ながら音楽の世界では、レゲエは少し異端。それは、1960年代終わりのジャマイカ、特にキングストンで発生して、世界に広がったのだが、世間の印象は決して良くなかった。特に、日本ではそれが強かったようだ。

そこで
「”神戸まつり”に出て市民にアピールすること。神戸はジャズだけでなく、新しいミュージックも育くんでいるし、また育くむべきであると訴えることが大切」
と、話し合った。レゲエの踊りは激しく、刺激的な面もあるが、神戸の南向きで明るく、あらゆるものを受入れる風土に向いていると思う。その意味でも、日本のレゲエのメッカは神戸となって欲しいと願っている。

今日も、小川君が
「ミュージシャンにはいつも、麻薬関係について厳しく注意をしています。神戸の音楽界はまだまだ古い所があり、我々のような新参者には道が開けないのです」
と言っていた。それも、よく分かる。前回神戸まつりに参加したレゲエのパフォーマーの皆さんに
「神戸の新しい歴史を作るため、小川君と共に頑張って下さい。きっとレゲエを楽しむ時代が来ると思う。そして神戸まつりを楽しんで下さい」
と激励したことを思い出した。

6月5日・6日には明石海峡大橋たもとの公園で、1万人規模のイベントを行うそうだ。なぜ、神戸市は平和・反戦を訴えているレゲエの魅力を見ようとせず、ジャズばかり優先するのか。なぜビエンナーレでも取り上げないのだろうか。一度、考えて欲しいものだ。