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2010年 05月 12日 水曜日

灘の生一本、清酒菊正宗の菊正宗酒造社長、嘉納毅人氏の御母堂様、嘉納貴久子様が90歳で他界され、その葬儀に参列した。喪主の毅人氏が…

▲ご冥福をお祈りした
「余生を楽しんでいた母は、昨日の昼は車いすでウトウトしていたのですが、突然、安らかに永眠しました。最後は、可愛いひ孫と遊び、最後のお別れをして眠る如く永眠し、家族としてはこの上ない慰めでした」
と挨拶された。

実は、氏は甲南大学の同級生で、この難しい日本酒業界にあって、灘五郷の代表銘柄と言っても良い菊正宗を守り育てている。

常順寺で執り行われた葬儀は爽やかで、立派だった。御尊父様、嘉納毅六氏の葬儀に参列した時のことなど思い出していると、前に座っておられた福寿酒造の安福社長と、業界各社の先代の享年が話題となった。白鶴の嘉納正治氏は90歳近く、菊正宗の嘉納毅六氏は90歳。福寿酒造の安福幸雄氏も90歳、甲南漬の高嶋平助氏に至っては100近かった。なぜ、皆さんこんなに長生きなのだろう。

安福社長は「日本酒がいかに身体に良いか」と力説された。確かにそうで、酒は百薬の長と言われる。ある方が「テレビなどメディアは、焼酎が身体に良くて、日本酒は良くないと報じている」と言われたが、結果は逆だ。「日本酒の方が良いのではないか」という結論になった。灘五郷の中にいると、日本酒業界の実態がよく分かる。日本酒の力をも、再確認したのだった。