これから注意が必要なのは、約100人のスタッフが、いつでも安く投泊できる場所。できれば、いつでも使える広いセットの組める館も要る。電柱や広告塔なども、よく考えて配置しなくてはならない。
質疑応答では真っ先に
「新開地生まれの新開地育ちで、映画館の中で暮らしてきた。毎晩映画にランク付けをしている。議員になっていなければ、監督になっていると思うほど映画が好きだ。神戸がロケ地として発展していくには、命題としてコスト問題がある。今は日本より、香港で撮影する方が約3分の1ぐらいのコストでできる。それと同じように神戸で撮るとすると、本当に安くできるシステムづくりが必要になるが、方法は何かあるだろうか。次に、良い映画とは、その国の一番勢いのある時にできていると気付いた。それが今、韓国であるように思うが、どうだろうか」とお聞きした。
「コストに関しては、カナダが、国家プロジェクトとして初めて補助金を出して誘致をはじめたら、各国がそれを真似た。中には、キャッシュバックしている国もある」とのこと。もっと神戸市がインフラを整備し、コストが安くなるようするのと、100人位が簡単に泊まれ、撮影できる場所を作って下さいということだろうか。
「二つ目の質問は、今は中国がいい映画を作っています」とのお答えだったので、私の説を認めて下さったのかなと思っている。
▲事務所に帰り、復習
そんな彼女は、輝いていた。何らかの映像を見せながら説明していく中身のある良いお話は、さすが映画人だと思った。映画の中で、タイムズスクウェアが映ればニューヨーク、ハリウッドが映ればロスと気づく。いずれ、同じように、モザイクや海洋博物館が映れば神戸というように、世界中の人々に知られるようになれば、神戸も一皮むけるだろう。そうなるよう、努力していきたい。