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2010年 05月 05日 水曜日

ゴールデンウィークの東灘区は、だんじり一色になっていた。私は、知り合いの老人ホームの方から「老人にだんじりを見せたいので、是非場所を取って欲しい」と頼まれ、御影のある場所を提供したり、新しくこられた官公庁の職員にだんじりを解説したりと、だんじりについていない時も大忙し。

魚崎地区では…

「お兄さん、お姉さんのようになって下さい」
子供神輿・子供だんじり・本だんじりの三揃えで魚崎町内を練り歩く。その魚崎では、子供達ヘの挨拶の機会を与えてくださったので
「今、お世話して下さっているお兄さん・お姉さんのように、君達が大人になったら子供達の世話をして下さい。それが社会の掟です。そして今日、君達が果たすのは、神様の乗った御神輿をかついで、魚崎中の人々の安全と幸福を祈って廻る、大切なお役目です。くれぐれも、安全に気を付けて、運行して下さい」
とお話しした。

子供達には、ちょっと難しかったかも知れない。ある県会議員は「気合いをつけてあげる」と、エイエイオーでコブシを上げてのパフォーマンスを披露していた。

だんじりは本来、市民のまつり。そのだんじりを、選挙に使う議員がいたり、だんじりの中で後援会を組織する議員がいたりするが、あって欲しくない行為だ。

だんじりの果たす、地域社会の功績。特に子供達の感性や、与えるふるさと感。さらに、家族での思い出や、大人の存在感を知る、良い機会となっている。かつて震災の折には、だんじり組織が人命救助に、大いに役立ったものだった。


▲皆、イキイキしている
今朝は、お世話になった平野區のだんじりの仲間と、まつりの後始末。町中に張り巡らしたしめ縄と旗の撤去作業や、だんじり小屋の清掃と提灯などの点検。山積みの仕事だが、若い子が皆、先輩の指示でイキイキと働く。こういう姿こそが、本来。

今年のだんじりの感慨が胸に一杯。明日からまた、一年過ごす元気を頂いた ─ 今はそんな、充実感のある快い疲れを感じている。