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2010年 05月 03日 月曜日

だんじりは、神輿に乗った神様が村を廻るための拡声器で、村の民に神輿がくることを知らせる前ぶれ役をしていた。その舞いも動きも… 六甲山じゅうに響き渡るような囃子・太鼓を皆が聞き分けて運行される。そんな、前ぶれのだんじりが発展して、今日に至っているのだ。現在の目的は、地域の文化伝統を子供達に教え伝え、また子供達が人間の絆と組織を知ること。とても、貴重な催しなのだ。

写真:子供達も一緒に曳く、森のだんじり
▲子供たちも一緒に曳く、森のだんじり
学校の先生・お父さん・お母さんの言うことを聞かないのに、だんじりの兄貴の言うことはよく聞く。高校生が中学生に命じて物を運び、中学生がさらに下に掃除を命じ、誰もがイキイキとして働く。この世界に社会的地位や身分は関係なく、長らくだんじりのお世話をし、周りから愛され、仲間を大切にするかによって、力関係ができて統率がとれる。ある意味、だんじりの舞いに近隣の交流が集約されるのである。

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▲平野のだんじりで台上がり
かつては神事の一部のように言われて、色々と御注意なさる政党もあった。だが、今日では宗教論議は吹っ飛び、学校の校庭にも入り、完全に市民権を得ている。

私は、お世話になっている上御影の平野區だんじりに、御影クラッセのだんじり広場で乗って、今年もパレードに参加。

ずっとパレードに参加し、はや20年。良い天気に恵まれ、最高のだんじり日和だ。明日も、この天気が続きますように。