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2010年 04月 13日 火曜日


▲提言書を受けて空港問題を考える
評論家のような戯言を述べず、率直に申し上げたい。

提言書にある大阪(伊丹)空港の存続については、いささか意見がある。まず… 提言書には利便性が強調されているが、危険性については触れられていない。関西3空港懇談会では、一応10年間の存続が大筋合意され、その後については先送りとなったらしい。それで良いのではないか。10年後に、廃止かどうか再検討する ─ それまでに、廃止後の土地利用を検討しつつ、関空と神戸に便をシフトしていく。そのためには、神戸空港にかかっている諸々の規制を解除していかねばならない。

その最たるものが、最終便の時間である。現在より1時間緩和すれば、利用率がアップする。こう書くと地域エゴに聞こえるかも知れないが、伊丹を存続して、もし飛行機が街に墜落し何千人が死傷するより、遙かに良いだろうと思う。伊丹を廃止するまでの10年は、ちょうどいいアプローチ期間だと思う。その間に、前知事の提唱する「関空・神戸空港間の海底トンネル」(大阪湾横断鉄道)を検討しても良い。関西にとっても、神戸空港・関空にとっても良いのではないだろうか。

やはり、3空港が関西にとって必要だとの意見もあるだろう。だが、それは10年の経過を見て判断すれば良い。10年後、日本の政治経済がどうなっているか興味深い所だが、私は、10年後の伊丹空港廃止を訴えたい。

各紙を賑わせている関西3空港懇談会。昨日は、やはり兵庫県の井戸知事と大阪府の橋下知事との間で、かなりのバトルがあったようだ。提言書にもあったように、どうか感情的にならないよう。そして、このバトルが空港問題の第4の不幸にならないよう、良い判断をお願いしたい。また、この会があくまで”サロン”であり、決定は政府内でされるとの見方も、根強くある。それも困ったものだ。市民・国民の中で、もっと議論されるべきだと思うのだが…