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2010年 04月 11日 日曜日

思い入れがあり大切な自治会の一つ、東灘区岡本のある自治会の通常総会が開かれ、参加した。名誉会員を仰せつかっていながら常々名前だけで申し訳なく思っているが、総会中の会話が楽しく、また大変知的な自治会で、民主主義で成り立つ社会の小さな単位として… 見事に完成した自治会組織だと感じている。いろいろな自治会の総会に出席するが、中には裁判沙汰や警察沙汰にになる所もある。その多くは長期で務める自治会長がボス化したり、自治会活動が一部の人々のものになっているためだ。

この自治会も、実は大きな課題を抱えている。山の上にある団地なので、自治会でバスを運行しているのだが、その経費が大変な上に、運営するバス、運転手さんの確保といった問題があるのだ。私は、何回か陸運局との話し合いや営業上のことなど、ご相談に乗ってきた。7年程前には、水道水が直接神戸市から供給されていなかったことに起因する色々トラブルで大騒ぎ担ったが、市から直接供給して解決できた。

3年ほど前には、この団地のほとんどのマンションを所有していた地元企業が倒産。買収した企業が立ち退き専門業者を雇って一斉に立ち退き交渉に入り、短時間のうちにまとめるという事態に。住民の何人かが私に応援を求められたので、顧問弁護士を対峙させて立ち上がったが、もう三分の二ほどの人々が立ち退きの署名捺印をしてしまっていた。

何十万かというあまりにも安い値段にもビックリしたが、「出て行くのが決まったから」という話から入ったのにも仰天したのを思い出す。最後は、その会社の社長と顧問弁護士との話し合いで、幾らで決着するかだった。私たちは「出て行くのに同意するので、せめて不案内だった高齢者対策や外国人の人々に丁寧に対応して欲しい」と言って、金銭面は個別に聞いてお知らせすることで合意。なんとか円満に解決を見たのだった。

実は、この件ではもう一つ、当の自治会長が真っ先に同意していたのにも驚いた。色々と事情があったにせよ、残念。今、その跡地はマンション建設中。昔のトラブルを活かし、新しい立派な自治会が、皆の意見を良く聞いて運営されている。神戸市にこのような自治会が多くなることを、心から願う。