「彼は神戸市北区出身で、北京オリンピック男子4X100mリレーの銅メダリストで、現在は大阪ガス株式会社の人事部で勤務されている方で、立派な方です」とある。私ももちろん賛成で、異論があろう筈もない。
そもそも「神戸大使」は、様々な機会を通じて神戸の街の魅力を紹介し、神戸のイメージアップを図ったり、神戸のまちづくりについてご提言頂くことにより、神戸を国内外より応援して頂くことを目的に委嘱している。ただし、条件があり、神戸にゆかりのある著名人の中でも、神戸に深い愛着があり、神戸の応援団となる熱意をお持ちの方でないといけない。
▲神戸大使として頑張って頂きたい
「人間としても、アスリートとしても、今日ある私の基礎を育んでくれた神戸の地に感謝しています。神戸は私の原点であり、世界に広がる港に降り立てば、いつか海の向こうの国際舞台で活躍したいと夢見ていた頃の気持ちが、胸に甦ります。神戸のまちの海と山と人の魅力を国内外に発信するため、神戸大使の大役に微力を尽くす覚悟です。どうぞ宜しくお願いします」という爽やかなメッセージを頂き、嬉しい気持ちで受け止めた。
平成13年度に始まって以来、嘱託された19名の中には、デザイナーのアニエス・ベーさんや、故人となられたオリックスの仰木彬元監督も。実は、中には「…?」と思う大使もおられた。「本当に神戸のためにやって下さっているの?」と思うそうした人は、単に、「神戸が言ってきたから邪魔にならない程度に」としか受け止められていなかったのかも知れない。それならそれで、もっと数を増やすことを考えたらどうかとも思うが、さりとて、値打ちがないと大使の方もやりがいもないだろうから、難しいものだ。
あらゆる場面で、あらゆる時に神戸を語って欲しい。私なんぞ、内輪ではあれこれ愚痴ってはいても、一旦外に出れば「神戸っ子の魂」と化しているのである。