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2010年 02月 26日 金曜日

いよいよ昨日から代表質問に入った。神戸市議会内の自民党が分裂したため、第1党にになった民主党が最初に質疑。持ち時間130分で、行財政改革や子育て教育等、重点10項目について質した。第2党の公明党は100分で、地域主権やスーパー中枢港湾の問題について等、重点11項目について。いずれも… 大切な件で、興味深かった。

特に、民間人登用で新しく就任し初めて答弁に立った神戸市「統括監」の齊木崇人氏が新人らしく夢を語ったのが、印象的。例えば、「デザイン都市間をチャーター便で行き来して、交流を深めてはどうかと考えている」とか、今まで、こんな思い切ったことを発言することはなかった。自由にものが言える議員の立場ならともかくだが、これがまた良いではないか。市長も制約をせず、自由に語らせている。これで少しは活性化するし、やがて、副市長にも民間人が登用される。「我が会派の主張が活きてきている」と思った。


▲本会議で質疑する吉田議員
第3党になった我が自民党は、エースの吉田基毅議員(灘区選出)を擁し、90分に渡って、

  1. 地方分権について

  2. 行財政改善について

  3. 保育所民営化について

  4. 外郭団体の見直しについて

  5. 観光行政の推進について

  6. 特色ある神戸の教育推進について

  7. 神戸空港について

  8. 医療産業都市構想について

  9. 救急医療体制について


の重点9項目を当局と鋭く渡り合った。

中でも、
「民主党政権になって、右往左往して、地方が振り回されている。例えば、地方から国・政府への陳情が、民主党幹事長室を窓口とするように一元化されている」
との指摘は、必須。さらに、特にこれは吉田議員が訴え続けている環境局の中のゴミ収集体制について、
「先日行われた、行財政改善懇談でも公表されているが、人口10万人辺りの清掃職員数が、政令指定都市で2番目の多さであり、未だに収集車乗車が3人乗りであり、他市では2人乗りであり、民間活力を導入している。本市では実施できないのはなぜか?」
と自民党らしい質問。保育所民営化策では、
「多くの市民の理解を得ている。支持されるべきであり、もっと意義を大々的に説明して、押し進めるべきである」
と質した。また、神戸空港について、
「悪循環に陥っている。関西国際空港にいつまでも引っ張られている訳にはいかない。一刻も早く、関西3空港の一元化を進めるべきである」
と大胆に切り込んでくれた。

これに対し市長は、
「3空港一元化はその方向で考えているが、まず利用者の利便性と空港活性化を考えている。そのためには、懇談会でも最も重大な課題であった着陸料の問題を解決せねばならない。さらに、神戸空港の課題については、利用率を高めるため、運営時間を始めとする様々な規制を緩和すべきであり、3空港が一元化され、そのハブ空港になるべきと答えている」
と答えていた。

ゴミ収集車の3人乗りについては、
「市は思い切って収集車を53台も減車し、193人の人員を削減してきた。また、いろいろな努力の結果、経費も13億円以上削減している。問題の3人乗りについては、市も2人乗りと3人乗りの比較検証をしたが、2人乗りの場合、安全性・効率性において、3人乗りに比べてかなりの問題がある地域もあり、一概に2人乗りが良いという訳ではない。地域性を見て、部分部分で考えていくよう検討したい」
と回答。民間活用についても
「徐々に考えていくよう、検討したい」
と答えた。

これから、当局も議会も、一つ一つ進めていきたいところだが、今回は、当局も精一杯の答弁であったと思う。そもそも吉田議員の質問は、誰もが切り込みにくい点を質疑している。本当によくやってくれた。