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2010年 02月 24日 水曜日

議会の交通港湾委員会に陳情された六甲アイランドの問題について、昨日、交通港湾委員会で審議が行われた。

六甲アイランドの文化レクリエーション地区が開発業者に転売され… そこに第1号棟のマンションが建った。各地の人々が、憧れの六甲アイランドに新天地を求め、そのマンションを購入し住んでみたものの、その後、開発業者により近接して第2号棟の建築が判明した。それで分かったのが、当該地区はグラウンドだったので、通常の日影規制がない、ということ。つまり、そこには市民が享受できる日影規制という法の守りが、ない。

こうした経緯から、第1号棟入居者が異議申し立てを行った結果、議会の交通港湾委員会に231号・232号の陳情がなされ、みなと総局の案件として審議に至った次第。

231号は、日影規制の適用・回復を求めるとともに、当該マンションの三者協議会(神戸市・住民・事業主)ヘの参加を訴えた案件。232号は、神戸市民の住環境を守り育てる条例第20条に関する情報開示等を求めた案件。

この件でテレビに出るなどしたので、裏で指揮しているなどと思われたくない私は、今回、傍聴しなかった。この陳情は、あくまで住民の総意と論議から派生した行動だからである。もちろん、皆さんの不安内な所については、ご相談に応じてきた。将来に渡って市民の健康と安全を守る上で大きな案件なので、傍聴したかったのが本音だが、時間的にも難しかった。

ほとんどの議員から「まず、文化レクリエーション地区がマンション開発業者に転売された時期に、市当局は市民の利益を守るため、なぜ、もっと強力に開発業者に転売することを辞めるよう行政指導を行わなかったのか」と指摘された。審議の結果には、通常、陳情者の主張が認められる「採択」、認められない「不採択」、審議を打ち切る「打ち切り」、審議を継続して見守る「継続審議」があり、今回は限りなく採択に近い継続審議となったようだ。今後、当局は議会の意志を汲んで検討することになる。市民の重要な権利を守る上でも、尤もなことだと思っている。