▲ゴミ放置現場
というのも、昨日のこと。ある岡本在住の市民の方から、「岡本の山手幹線沿いのローソンの角に、ベッドのマットレスが放置されていて、何日かそのままになっている」との通報を頂き、環境局東灘事業所にお願いをしたところ、すぐに行って処理をして下さったのだ。
見るに見かねての通報に、議会に向かう直前の時間の険しい中で依頼したのだったが、その実に素早い対応に、感謝。だがしかし、これで良かったのかと、ふと思った。これでは、無法市民が得をしたのではないか。この人はまた、やるだろう。私は、無法者のお手伝いをしてしまったのではないか?
かつて、神戸市が市民の皆さんに指定ゴミ袋を使用するようお願いした時、それに従わない市民をどうするかが問題になった。その時市長は、「指定ゴミ袋に入れないゴミはそのまま放置して、市民の反省を求める」として、実際、3〜5日間は回収しなかった。これは各地域で問題になり、議員に訴えてくる市民もいたが、断固として放置した。その結果、地域の人々は皆の問題として捉え、お互いが気をつけるようになった。
例えば、自治会の役員さんが立ち当番になり、不法者に目を光らせた。また、あるマンションでは、今日のように不法者がマットを出した時は、マンションの管理費で処理することを理事会で決議された。既に何件も処理して、近隣に迷惑を掛けないようにしておられる。
こうして、不法者に対して地域で対峙する形体ができたお陰で、指定ゴミ袋以外のゴミ回収は、ほとんど無くなってきている。そう考えると、昨日の件は、そのままにして反省を求め、放棄した人が所定の手続きをするように仕向けた方が良かったかも知れない…と自問自答。
東灘事業所にお礼申し上げた際にそのことを話すと「今回のケースは、放置すると交通事故の原因にもなりかねない。岡本でも、人通りが多く東灘区の顔のような所なので、美観上もかなりの悪影響があると判断した」と言われ、安心。なるほど、そのような見方もあるのだ。通報して下さった方によると、そこでは度々、あのようなことがあるらしい。不法者よ、これでわずかな得をしたと思うなかれ。