環境局は、嫌悪施設を多く持つが故に批判されることもまゝあるが… 市民生活を守る大切な仕事を担っている。それだけに、十分に理解して行かねばならないと思っている。勉強会で分かったところでは、まず、神戸市は2010年のCO2排出目標を9,827,000tにしている。2007年度が10,970,000tなので、あと1,143,000tの削減に努めなければならない。そこで、各分野でどの位の削減努力が必要か、また現状はどのようなのか、だが…
【部門別CO2削減目標の達成状況(2007年度)】(単位:千t)
部門 | 2007年度排出量 | 2010年度目標排出量 | 必要削減量 | うち削減努力分 | うち電気の影響 |
---|---|---|---|---|---|
産業 | 4,586 | 4,677 | -91 | -230 | 139 |
業務 | 2,101 | 1,672 | 429 | 66 | 364 |
家庭 | 1,786 | 1,376 | 410 | 131 | 279 |
運輸 | 2,244 | 1,851 | 393 | 369 | 24 |
廃棄物 | 253 | 251 | 2 | 2 | 0 |
計 | 10,970 | 9,827 | 1,143 | 338 | 806 |
というような内訳になるそうだ。
各部門とも、電気の影響が非常に大きいと良く分かる。業務部門では、電気だけで364,000tもの削減に努力めなければならない。原子力発電は有効な手段となるが、別の問題がある。神戸製鋼は火力発電で大変に努力してくれており、他のプラス面も相まって、産業分野では目標達成の一部、139,000tを担ってくれている。家庭にあっては、今後、総合的に410,000tの削減が必要。良く努力して頂いているものの、あと一息といったところである。さらに削減目標に近づけるべく、電気節約のために「テレビは2台以下、冷房は半分にして欲しい」というように、もっと具体的に各家庭に呼び掛けるべきだろう。
▲具体策を求めて資料を注視
例えば、家庭系ごみの分別の新制度を導入した結果、市民の努力でなんと、全体で16%のごみ削減に繋がった。これが、どんな意味を持つのかといえば、焼却炉を造らなくて良くなったり、現在の処分値の延命が3年延びたり、それらの結果、何億円もの節約になった。これを説明すれば、更なる努力の気持ちもでてくるだろうに、当局は「その計算は難しい」と言う。どうにかしてそこを「見える化」すべく、知恵を出し、努力して欲しいものだ。