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2010年 02月 17日 水曜日

最大の課題である地球温暖化に備え、京都議定書にある2012年までにCO2の6%削減を目指している神戸市。鳩山総理が世界に大見得を切った2020年までに25%の削減も、視野に入っている。

環境局は、嫌悪施設を多く持つが故に批判されることもまゝあるが… 市民生活を守る大切な仕事を担っている。それだけに、十分に理解して行かねばならないと思っている。勉強会で分かったところでは、まず、神戸市は2010年のCO2排出目標を9,827,000tにしている。2007年度が10,970,000tなので、あと1,143,000tの削減に努めなければならない。そこで、各分野でどの位の削減努力が必要か、また現状はどのようなのか、だが…

【部門別CO2削減目標の達成状況(2007年度)】(単位:千t)









部門2007年度排出量2010年度目標排出量必要削減量うち削減努力分うち電気の影響
産業4,5864,677-91-230139
業務2,1011,67242966364
家庭1,7861,376410131279
運輸2,2441,85139336924
廃棄物253251220
10,9709,8271,143338806

というような内訳になるそうだ。

各部門とも、電気の影響が非常に大きいと良く分かる。業務部門では、電気だけで364,000tもの削減に努力めなければならない。原子力発電は有効な手段となるが、別の問題がある。神戸製鋼は火力発電で大変に努力してくれており、他のプラス面も相まって、産業分野では目標達成の一部、139,000tを担ってくれている。家庭にあっては、今後、総合的に410,000tの削減が必要。良く努力して頂いているものの、あと一息といったところである。さらに削減目標に近づけるべく、電気節約のために「テレビは2台以下、冷房は半分にして欲しい」というように、もっと具体的に各家庭に呼び掛けるべきだろう。


▲具体策を求めて資料を注視
こうした各分野の努力について、今はまだ各市・各県でそれぞれが目標を打ち立ててやっており、バラバラで、統一されていないようだ。どこまでやっていくか、これからのことについては、数字の数え方、時期で大幅に変わってくる。当局も大変なようだが、市民はもっと大変。大半の善良な市民は、できるだけの努力をしようとしておられるのだが、その成果をもっと見えるようにする工夫が求められている。

例えば、家庭系ごみの分別の新制度を導入した結果、市民の努力でなんと、全体で16%のごみ削減に繋がった。これが、どんな意味を持つのかといえば、焼却炉を造らなくて良くなったり、現在の処分値の延命が3年延びたり、それらの結果、何億円もの節約になった。これを説明すれば、更なる努力の気持ちもでてくるだろうに、当局は「その計算は難しい」と言う。どうにかしてそこを「見える化」すべく、知恵を出し、努力して欲しいものだ。