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2010年 02月 09日 火曜日

昨年10月29日に「甲友会」の方々とのティータイムをアップした。本日も住吉の素敵なマンションのH.Mさんから昼食のお誘いのお電話を頂き、早速ボランティアのAさんとお邪魔した。

集っておられたのは、前回と同じ5人の方々で… 7人での会食となった。まず驚いたのは、H.Mさんの旦那さんが、昨年12月12日に他界されていた。これには驚いたし、恥ずかしかった。あんなにお世話になり、いろいろ教えて下さったのに、知らなかったとは、早速仏壇に深々と頭を下げ、お詫びを申し上げ、ご冥福をお祈りさせて頂いた。その時に知らされたのだが、M.Mさんの旦那さんも8月に他界されていた。私は本当に申し訳なかった。


▲H.Mさんの旦那さんの話で盛り上がる
いよいよ会食になったが、実に美味しかった。サラダも良かったが、メインのハヤシライスの味が堪能できた。そして話は、他界されたH.Mさんの旦那さんの思い出話で、盛り上がった。H.Mさんは「もっと旦那さんに尽くしたかった」と語られた。あんなに尽くしたのに、まだ足りなかったのか不思議に思ったが、それ程好きだったのだろう。H.Mさんは、「あの人は男らしく、そして紳士だった」と言う。私もかっこいい男性とは、思っていたが、集ったご婦人方のお話を聞くとなるほどと感心した。

例えば、J.OさんがH.Mさんの旦那さんから、
「J.Oさん、男性の背広の上着は何のためにあると思いますか?」
と聞かれ、
「はぁ〜」
と言うと、
「女性に着せるためにあるんだよ」
と答えたという。そう言えば、寒い時に女性を守るのに、外国映画で上着を脱いで、女性に着せるシーンが良くある。なるほどと思った。

また、よく二人で海外旅行をされていたが、「いつも荷物を持って下さった」とおっしゃる。近所の方々から信頼され、よく世相の解説を分かりやすくして下さったと言う。H.Mさんの息子さんが同じマンションで、4軒隣に住んでおられる。息子さん夫婦にディナーのお誘いを受けた時、旦那さんは、わずか4軒隣の息子さん宅に行くのに、ドレスアップして行ったとおっしゃる。息子さんの奥さんも御両親をお迎えするのに、美しい料理のメニューを作って、渡して下さったと言う。そのメニューを見せて下さった。「まさか、それが最後の食事になるとは…よく食べて楽しんだ」とおっしゃった。そして、若嫁のお母さんもご招待されていて、旦那さんは必ず、さりげなく美しいとか、センスを褒めたとおっしゃる。若嫁のお母さんは80歳近くでも、オシャレをして、その言葉を楽しみにしたと言う。

そんな旦那さんも、最後はみんなに手を握ってもらい、H.Mさんに「おかあさん」と言って他界されたと言う。H.Mさんは、次の言葉を聞きたかったと…一日一回は思い出して涙すると言う。他の婦人から、「きっと、ありがとうと言ったのよ」とか、「何か余韻を残して楽しませてくれたのよ」とか、話は尽きなかった。良いではないか、堂々たる人生、そして男らしくカッコ良く生きた人生だった。

食事の合間に出して下さった、ケーキやフルーツの器は、その旦那さんの作られた陶器だった。部屋の横がテラスになっていて、その横を小川のように清流が流れ、昼の太陽にキラキラと輝くいい気持ちだ。私も旦那さんのように、最後まで紳士でありたいと思ったが、やっぱりにわか紳士で、ハリボテ紳士かな…でも頑張るぞ。今回お聞きした、投票所の問題も忘れないようにしたい。これも紳士の大切なたしなみだ。