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2010年 01月 28日 木曜日

震災で神戸市が多くを失った時、私は神戸甲南ライオンズで、設計士の萩尾先生とお会いした。萩尾先生はふと「僕は、元気を失うと東南アジアに行く。そこで活力を貰って元気になるんです」と言った。「実は、私もそうです」と私は返答した。あのムンムンとした中で、丁度日本の敗戦で打ちのめされた中で、たくましく立ち上がっていったときの姿のようで… 私達の世代は身にしみて覚えている。この感性が、タイ・ミャンマー・ベトナム・フィリピン・カンボジアに残っていて、生きるために必死であるが、仲間を大切に、家族を大切にお互いに助け合っている。

そこで、二人でカンボジアに行くことになり、それが神戸夢小学校に繋がっている。いろいろな苦労はあっても、二人で頑張った。幸いにも神戸甲南ライオンズを中心に多くの方々が助けて下さり、今や700人の子供を育てる、シェムリアップの名門校として、成長している。


▲皆さんからのお気持ちを託かる
その萩尾先生が、今日わざわざ事務所におこしになられた。今回、ライオンズから神戸夢小学校へ10万円の寄付と、ライオンズの仲間である大塚さんから奨学金として託かった12万円。以前カンボジアから神戸に来た、トクちゃんという女の子がお金が無くて、中学校から高等学校に行けないという話を聞き、奨学金を思いつかれたそうだ。しかし、時既に遅しで、彼女は中学校を出て、ホテルのベッドメイキングの仕事を持って、向学心が無くなっていた。そこで、萩尾先生と私で、このお金を基金として、「大塚奨学金」を造ってみてはどうかと考えていて、今、物事がその方向に向かっている。

いよいよ2月10日から、また旅路に就く。本当にいい方と一緒に、カンボジアで子供達に会うのが楽しみである。