日本からは… 国会議員を代表して民主党の土井隆一代議士が在日韓国人の地方参政権の件にふれ、
「在日韓国人は、日本の文化をわきまえた立派な方々で、我々日本人がわきまえる必要がある。参政権の問題になると、急に民族主義になってしまう。しかし、日本と韓国の悲しい歴史を思うと、当たり前のことである。日韓併合は今からちょうど100年前であって、日本の恥ずかしい姿が浮かび出てくる。それ以前も、豊臣秀吉が6年間も韓国に災をなした。歴史を学ぶと、本当に恥ずかしい歴史が、日本にある。しかしもっと以前は、韓使が行われ、両国は素晴らしい関係にあった。その時代は漢字で筆談して、文化を深めたものである。いよいよ地方参政権の仕上げの時代に入った」と挨拶した。
素晴らしく美しいスピーチであったが、私は少し不満だった。それは、彼が民主党議員だからではない。どちらかと言えば好きで良く知っている、正義感の強い代議士である。が、「悲しい歴史」かどうかは、評価の分かれるところであり、そのことと参政権とは、別の問題ではないだろうか。
参政権とは、ある意味、人権の問題である。故に、現在の国の状況によって考慮されるべきではないかと思っている。私自身の心は参政権を認める方向に傾いているが、この際、もっと深く考えてみたいと思っている。
▲二市との姉妹提携を発表する矢田市長
「厳しさも 課題も乗り越え 行く先は 新たな地域の夢結ぶ途」
地方参政権問題もまた、「新たな地域の夢結ぶ途」の、その途上で避けられぬ課題なのである。