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2009年 12月 27日 日曜日


▲家庭系ゴミについて報告された
家庭系ゴミの新たな減量・資源化施策導入後1年間の状況について、谷口時寛環境局長より12月21日付の報告があった。平成20年11月から指定袋制度を実施して、ちょうど1年。どのような結果になっているか… 知りたかったので、嬉しかった。議会と当局は両輪の輪と言いながら、議会に報告しない事も多い中、環境局長は議会を大切に思ってくれているのだろう。

さて、その報告によると、ゴミ出しルール変更前の1年間の家庭ゴミの排出量は44万2千トン。ルール変更後の1年間は約34万3千トンと、22%にあたる9万9千トンが減少した。神戸市の一世帯あたりに換算すると、約12kg削減した事になる。

ゴミ出しルール変更前後1年間のゴミ量(単位 : 千トン)





区分ルール変更前1年間
(平成19年11月~20年10月)
ルール変更後1年間
(平成20年11月~21年10月)
増減増減率(%)
家庭系ごみ
全体
441.9342.5▲99.4▲22%
 燃えるごみ357.3294.2▲63.1▲18%
燃えないごみ等65.628.8▲36.8▲56%
缶・びん
ペットボトル
19.017.8▲1.2▲6%
容器包装
プラスチック
(北区)
1.71.7皆増

だが、上の表にはさらに、興味深い貴重なデータが入っている。北区で先行している「容器包装プラスチックの分別収集」についてである。

これは、資源化を狙って北区の方に無理をお願いしている分別収集の試みだが、実施後1年間の排出量が約1千7百トンになったとある。これを北区内の一世帯1ヶ月当りに換算すると、約1.6kgの資源化にご協力頂いた事になる。しかも、北区市民が出す容器包装プラスチックに「汚れ・異物の混入」が少ないおかげで、資源化するための引き渡し先、(財)日本容器包装リサイクル協会がその品質を評価した結果、最高の「A」判定を受けている。これは素晴らしいことで、神戸市民として誇らしく思う。当局もそうだろうが、私も嬉しい限りだ。

この容器包装プラスチックの分別収集はこれからが勝負で、平成23年4月からはいよいよ全区で実施される。収集回数は毎週一回の予定。実施後に神戸市全区でA判定が取れたら嬉しいし、気運も盛り上がって欲しい。市民が、共通の認識をもって共にゴミ減量に取り組めれば、と願っている。


▲もっと分別を心掛けて欲しい
一方、同じ資源回収のために、市民の皆様にご協力頂いているペットボトルの状況は、残念な事に、収集したものを資源化する品質で、キャップが外されていないのが主な原因で、D評価。このままではいずれ、同協会から引き渡しを断られる恐れもある。もしそうなるようなら、神戸市民の不名誉でもあり、資源化への意欲が疑われかねない。市も「この点について、周知・啓発に努めていきます」とは言っていたが、市民の皆様のご協力をお願いする次第である。