Skip to main content.

2009年 12月 26日 土曜日

顧問をしているほうぼうの少年野球各チームから、6年生お別れ会や送別会に招かれる。参列していると、どのチームもいろいろな工夫をされていて、感心。時には、涙を流す事もある。少年達にとっては… 家族・学校、それにチームという3つの世界があって、その一つの世界から去る時である。コーチが1人ずつ紹介しては、思い出を語る。コーチの方が、涙している。


▲指導者の方にお礼申し上げる
コーチもいろいろだ。ある方は運転手さん、ある方は会社の重役、ある方は引退した浪人、ある方は教師…。皆、子供が好きで、長い方は30年以上も、毎週土曜日・日曜日を犠牲にして練習に励んでおられる。ある時は、平日の夜に子供達や保護者の相談にのったり、ある時は近所で叱られたり、子供達をかばったり。それでも辞めない。だのに、コーチ・監督に感謝状が届く事はない。あまりにも気の毒だと言うと、彼らは「そんな事」と下を向く。

私は、勲章狙いでボランティアをしている人に会うと、口を出してしまいそうになる。が、出すと票が減るので、黙って口を閉じる。本当に社会のために働いて下さっている、仕事・身分・学歴を越えて団結しておられるコーチや監督の皆さんに、市長は感謝状を出して、一度くらい、お礼を言うべきではないだろうか。区役所や市役所を取り巻く人々だけが、市の協力者ではない事を知るべきであると、私はいつも、それを訴えている。

私の知るある青年は、地元でダンプカーの運転手をしながら、少年野球のコーチに就いている。鹿児島から単身で来神。東灘区に住んでもう20年間も、コーチをしている。私の言葉を信じて、市長からの感謝状を待っている。彼はその感謝状を、父母に見せたかったらしい。その彼は「父も他界し、母も先日他界した」と、笑顔で、ポツリと私に言った。彼に変な期待を持たせてしまったのは本当に悪かったと思っているが、それでも、いや、だからこそ、この事は訴え続けていきたい。


▲六甲アイランドチームから悩みを聞く
ところで、お招きに応えて回るチームの一つに、六甲アイランドチームがある。この六甲アイランドチームは、いい少年プレーヤーが揃っているのに、なかなか優勝できない。グラウンドが不足しているからだ。六甲アイランドの中には、埋め立ててそのまま、22年間も神戸市のフェンスで囲っただけの空地が約12ヘクタールもある。

少年らと指導者は、指をくわえて見ながら、せめて売れるまで使わせて欲しいと願っている。委員会で市長にも申し上げ、その時だけは良い返事をもらったが、いっこうに実現しない。担当者は、あれこれいろんな事を理由にする。それを明らかにすると、何か問題も発生するやも知れぬから、ここでは明らかにしないが、私には理解できない。無駄な歳月と、少年たちの願いと、反対する理由を比べ、良くよく考えて欲しいと思う。六甲アイランドチームが、このハンディーを乗り越えて優勝する事を願いつつ…。