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2009年 12月 25日 金曜日

総務財政委員会が開かれ、危機管理室から神戸市の新型インフルエンザ対応検証報告書が出されたのは、12月24日午前10時。当局も、できるだけ早く市民に報告したい気持ちがあったのか、師走の委員会になった。

83ページにもなる立派な報告書で… この努力は、評価したい。

この報告書をもって、本年9月30日の中間報告を経ての、最終報告となった。5月の発生以来の検証で、新型インフルエンザに関わる検証研究会の、9人の専門分野の教授・室長・部長等はもとより、事務局にあっても苦労されたことと思う。


▲風評被害の検証について質す
この報告書の中身はいろいろな分野で検証されているが、目次には資料として経済的影響とも風評被害対策とも書かれているのに、今回の新型インフルエンザの風評被害で被った神戸市の経済被害総額と、政府などによる、様々な分野への補償額はどれぐらいか、といったことについて検証されていなかった。そこで、この点を聞くと
「今回は、インフルエンザの対応例であって、その分野まで言及していない」
という答えが返ってきた。

これではまるで、今回の件で大きな問題となった経済被害に関して、ふれないでおく事にしたかのような結論である。それで果たしてきちんと検証した事になるのだろうか。

被害総額は他所による試算で出るものの、それは兵庫県全体の数字だった。だがまぁ、神戸市ができないと言っているのだから、残念だが仕方あるまい。これついて、我が会派は何回もその額の算出をお願いしていたのだが、大きな経験から学べなかった、ということだ。

危機管理官は続いて
「お互いの部局に県の人材と市の人材を相互に入れる事で大きな効果があり、仕事が上手くいった」
と、同委員会に胸を張って報告した。それならば、あのワクチン騒動はどうなのだ。市民病院の職員さんが、ワクチンが来ないのでどれ程困ったか。

いや、市民病院だけではない。各病院も困っておられた。県の立場からは、他の小さな農村の市も神戸市の様な人口が密集する市も同じ扱いだったのではないかと思われる。果たして、これで上手くいったと言えるのか。管理官は、
「何しろ初めての事であったので」
と答弁したが、私は
「あれ程、検討時間もあり、話題になっていた事なので、『初めての事』で言い訳になるのか、どうか」
と詰め寄った。

加えて
「その他の件でも、多くの問題があったのではないか」
と質問した。すると危機管理官から驚くべき言葉が出た。曰く
「県を批判できませんから」
驚いた私は、
「県を批判できない理由を教えて下さい」
と聞き返したが、答えは
「共に協力して、頑張ってきたから」
………。(絶句)



▲危機管理室の答弁にビックリ
これには、本当にビックリした。
「されば、議会も頑張ってきたので、批判できないのか。それで市民を守る危機管理官の役目が果たせるのか」
と詰問したものの
「ご理解下さい」
と答弁。私は、理解しなかった。市と県が仲良くし、意思疎通を図るのは大切な事で、市民のためになるが、それと批判できない事とは別で、市民を守る立場はもっと重大だと思う。故に、「理解できない」と反論して意見の保留を宣言。またの機会に議論する事となった。

ぜひ、この日のやり取りを市民の皆様に聞いて欲しかった。そこで、事務局に議事録がどれぐらいでできるかを聞くと、数ヶ月掛かるという。
「マスコミが入っていたら、マスコミが報道してくれるのですが」
とも言われた。私は、マスコミの目を通してではなく、市民の公平な目で、どちらの意見が正しいとご理解頂けるか、知って欲しかったのだ。だが、議事録は数ヶ月かかってようやく、インターネット上に発表されるそうだ。こうなったら、仕方あるまい。もしこのブログを見て覚えていて下さる方があれば、12月24日、クリスマスイブの総務財政委員会を見て頂きたい。本当に民主主義は時間がかかるものだ。

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