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2009年 12月 20日 日曜日


▲回数の割に慣れない餅つき

年の瀬のイベントを駆け巡り、眼の回るような忙がしさの一日。顧問を仰せつかる少年野球リーグの6年生の卒部式やクリスマス会に加え、ほうぼうでのもちつき。もちろん普段と同じ陳情と、折からの寒波のせいかお葬式もあって、計16カ所。車中で着替えもしながらこなす始末だ。

少年野球リーグ卒部式での私の挨拶は決まって
「子供達をここまで指導して下さった、部長・監督・指導者そして保護者の皆様が、土日の時間を割き、自腹を切って、暑い日も寒い日も子供達を育てて下さった。彼らは区役所に集って、役人と仲良くなったり、皇居に呼ばれて叙勲されはしない。だが、彼らの行為は値千金にも勝ると思う。いつの日にか、評価されるよう望みたい。これは、野球だけでなく、他の競技の指導者も同じである」
という内容。聞いていた少年野球各チームのりりしき6年生は、目を輝かせている。


▲少年野球卒部式
そこで、
「ここでみんなにお願いしているのは、いつか君たちが大きくなって、時間と心の余裕ができたら、是非チームに帰ってきて、面倒を見て下さったコーチのように、今度は君達が、次の子供達の面倒を見てあげて下さい。これが、安井のおじさんとの約束です」
と締めくくる。

後で、ある指導者のお一人から「19年前に私は、子供としてここにいました」と話しかけられた。最近、各チームに何人か、そんな方が出てきているそうだ。嬉しい事ではないか。

続けて、私は子供達に「サンタクロースがいると思う人」と問いかけてみた。半数くらいが「いる」と答えた。そこで、100年前にこの質問をアメリカのニューヨーク・サンという新聞に投稿したメアリーの話をした。その新聞のメアリーに答えた社説が
「目に見えないからと言って、いないと決めつけてはいけない。人間の目に見える事は、宇宙のほんのわずかでしかない。もし、サンタクロースがいないと思うなら、それあhどんなに暗い社会でしょう」
といった内容だったというエピソードを伝えたのだ。

そして
「見えない事の中に、真実があるときがあります。大人になって、金持ちだからとか、いい服を着ているとか、いい車に乗っているといったことで、偉いとはいえない。それよりも、人間の価値は、人を許す心・人を愛する心・仲間や家族を大切にする心・障碍者の方や高齢者への思いやりや、いたわり…それらが備わっていないなら、立派とは言えません。どうか、その事を忘れないで下さい。」
とお願いし、6年生一人一人と握手した。輝く目、しっかりとしたその手に応えながら、私自身、恥ずかしくないように頑張らねばと思ったのだった。