荻阪会長の「今、両国にとっても、我々の議連にとっても、一番厳しい冬の時代であるけれども…
▲荻坂会長の挨拶
51歳になる朝鮮総聯東神戸支部委員長の尹南永氏からは、
- まだ未定だが、来年5月末に訪朝団を組織するので、議員団も参加し、生の北朝鮮を見て、議員の口から真実を国民に語って欲しい
- 京都の朝鮮初中級学校に対して行った、ある日本人グループの行動に対しての批判について、我々の立場からも理解して欲しい
というような大きく整理して二つの話があった。
金錫孝古部朝鮮初中級学校校長(42歳)からは、学校の状況をお伺いした。教室では、ハングル・日本語。上級生になると英語を学んでいるそうだ。
私からは、参政権の問題を提起した。「この件について、朝鮮総聯の意見をおうかがいしたい」と、ズバリ聞いてみた。朝鮮総聯は地方参政権については消極的であるとの回答だった。あまり必要性を感じないからだそうで、たいした意見はお聞かせ頂けなかった。逆に「議員はどう思うのか」と尋ねられてしまったので、私は「現在研究中である」と答えた。
この件については、以前このブログにも書いたのだが、反対する議員の多くは
- 地方参政権が欲しいなら、まず日本人に帰化すればいい。今、日本人になるのは、そんなに難しい事ではない
- 地方参政権を与えたら、朝鮮と韓国・中国・台湾の議員が出現する
- 朝鮮・韓国・中国・台湾は日本人に参政権を与えていない
等を主な反対の理由として掲げている。
賛成する議員は、
- 日本人と同じ税金を支払っている人間なのだから、日本国内において保護するためにも、権利を与えるのは当然である
- 今や三世・四世の時代で、日本語しか分からない者も多い。そんな人々を守るためにも必要な事である。他国籍を持っていても、それは個人の考えであって、それを許す事で、日本人として、歴史から見ても、心の広さを示すべきである
等が主な理由であると説明した上で、
「私は米国に留学していて、外国に住む人々が心細い思いをしているのが理解できる。私の古い友人の韓国人が『安井さん、我々の身を守るのは、金だけや。だから政治献金する』と言っていたのを思い出す。私は、『外国人からの政治献金は違法ですよ』と注意した…そんな事があった」という逸話を披露し、
「今、行政書士さんにできるだけ会って、日本に帰化する事が難しいのか調査しています。私はむしろ皆さんがどう思っているのか聞きたい」と、再度尋ねたのだが、答えがない。そこで、
「もう一つ。韓国の方々と比べて、皆さんと議論すると、皆さん同じ事を同じようにおっしゃるので、まるで指令を受けて言わされているように思えてならない。もっと腹を割って、個人的意見も欲しい」と付け加えた。
隣では平野昌司議員が
「アメリカが北朝鮮に簡単に軍事行動をするかどうか」で議論している。朝鮮の方々は、アフガンやイランの例があるように応酬される。ある朝鮮側の支部長が「我々の悩みが分かって下されば」と仰ってから、「でも、こうして議論ができるのがいいではないか」と括られた。全くその通りで、さらに本音の議論ができればもっと良いのだが…と思いながら、家路についたのだった。