確かに、市歌を知っている人は1万人に1人ぐらいかも知れないと思われるほどで、まず、市歌がある事すら知らないのが普通だろうと思う。そもそも、市歌は50年前、神戸市政70周年記念事業の中で当時の原口市長が作らせた、歴史ある楽曲。
森下やす子議員は、これについてかつて教育委員会で質疑しており、橋口教育長は
「ご指摘のように、神戸市歌については多くの市民をはじめ、児童・生徒も神戸市歌にふれあう機会はほとんどない。この市歌は、昭和26年に国際港都神戸にふさわしい歌として、市民から歌詞を募集しており、作曲は「電車ごっこ」等の作曲者である信時潔(のぶとききよし)氏にお願いした。現在、市歌を授業で教える事はない。その理由として、音楽科の教員の大多数が、神戸市歌の存在すら知らないと考えている」と答弁している。これでは、現在の学校教育の中で全く取り上げられなかった事になる。
本当に熱心な森下議員は、曲をCDにして自民党神戸市議団に配ってくれた。実にあっぱれである。そこで、皆さんに歌詞を紹介したい。
「神戸市歌」
- 朝雲(あさぐも)あがれり 光のうずに
伸びゆくいらかの 虹こそかかれ
伝統つとに 時代に先駆く
絵巻とひろがる 歴史の都
栄(は)えあれ神戸 神戸 神戸 われらひらかん - 潮の香揺れひく 汽笛のすえに
七つの海原 幸(さち)よぶかどで
躍進きょうぞ 時代に勢(きお)えり
名だたる海港 世界の都
栄えあれ神戸 神戸 神戸(こうべ) われら興(おこ)さん - 山脈(やまなみ)明(あ)かれり 呼交(よびこ)う声に
ころもはずみて いそしむところ
産業まさに 時代に羽ばたく
花咲き匂える 文化の都
栄えあれ神戸 神戸 神戸 われらたたえん
昭和26年に「国際港都神戸」にふさわしい歌をということで、神戸市が公募し、1000近い数の応募曲の中から選ばれた歌です。当時の賞金は、五万円でした。
▲神戸市歌について
市民参画室の質問で取り上げる森下議員
いつか、神戸市民が「神戸市歌」を口ずさむ時、それは森下やす子議員のおかげだと、ちょっとだけ思い出していただきたい。年寄りの平野昌司団長と私は、そんな思いで、じっと見守る事にしている。