「いろいろな問題定義をしているこのブログを、市長は見てくれてますか?」と聞きたかったが…
それは止めておいた。
冒頭、神戸新聞がすっぱ抜いた副市長人事について、我々の意向は平野団長を通じて既にしっかりと言っているので、この件についてはここで書ける状況にない。公式に市長部局から聞かされていない段階で新聞記事になってしまったのは、関係者の誰かが漏らしたからで、不快。そんな事から、この人事の件については議題に上げない事で話し合いが始まった。
▲市長の考えをうかがう
「行政刷新会議が専門家の意見も聞かず、単に財政上の問題だけで判断したのは残念である。問題は計画が中断する事で優秀な人材が拡散し、再度集めるのに困難をきたすこと。国の威信をかけて、科学技術を進歩させる意味でも戦っている状況を考えるべきで、再度上京して訴え続けていく。この件については絶対頑張っていく」と、真剣に答えていた。
さらに、各議員からそれぞれの地域の話が出て、その都度、市長は丁寧に答えていた。各議員が得意分野を持ち始めたので、質疑の多くが興味深かった。
例えば、北区選出の坊議員は家族制度の充実について質問。市長は「三家族同居政策」を考えていくと答えていた。須磨区選出の安達議員は、「神戸市ゆかりの作家をもっと有効に使って、神戸市のイメージアップにつなげては」と提案。市長も同感の意を示して、何か具体的に考えたいと答えた。
垂水区選出の森下議員は、
「真珠は地元産業というより、神戸が世界的に誇れる産業であるから、市民がもっと愛用するなり、神戸市行政からもさらに押し上げると共に、真珠会館というような会館の整備が必要ではないか」と提案。市長は、国際宝飾展の事を引き合いに
「会場が狭かったので第三展示場まで作った」と誇っていたが、真珠の取引も六甲アイランドで行われていると、現状認識が不足しているような発言もあった。そこで、私から
「国際宝飾展も立派で神戸のためになっているし、六甲アイランドの黒真珠も、香港でサーズが流行って世界中のバイヤーが香港に行く事を怖がったのを見て、市長が素早く行動して、六甲アイランドに持って来た。それは評価するが、世界の取引の中心が未だ香港なので、それを昔のように神戸に持って来るための施策が必要であると、森下議員は訴えている」と付け加えた。
▲市長に意見
「政策立案の過程が見えず、市民への情報公開が足りないので、市長の活躍を市民が知らない」と指摘した。
「例えば、JR摂津本山駅も阪神御影駅のバリアフリーについても市長は「やる」と表明しても、どうなっているのか市民は見えにくい。本当にできるのか、いつできるのかとかといった状況なので、現在JRと市はこの問題で話し合って、JRはこう言っているとか、税金を節約するためにこんな交渉をしているとか、もっと広報する事によって、議会人も市民に説明しやすくなる。今のままでは、議会人も手探りで、説明もできない」といったことだ。が、この件に関しては、できるだけの事はしたいと答弁されたにとどまった。
六甲アイランドの件では、先月、六甲アイランド自治会長の岸本貞夫氏から、
「神戸市は、六甲アイランドの住民との約束が違っているではないか」という訴えを東灘議員団として受けていた事を報告。私は
「埋め立てたままの土地が売れず、借地にもなっていない。国からの補助金で埋め立てているが、売却の値を下げる事もできない。人口も3万人どころか、2万人を切っている。なにか会計方法を工夫して売りやすく、貸しやすい方法を考えて欲しい。未だ利用されず、金網を張った土地がたくさんある。せめて子供の少年野球やサッカーに利用できるようにするべきである」と訴えた。
さて、このブログ、今日も見てくれていると信じて書いてはみたが…