▲感謝の気持ちを表彰で
私はいつも、「弱い人々、高齢者、身障者、子供たちを守れない都市と社会は、落第である」と力説している。その意味でも、あれだけの死傷者を出した神戸市は反省するべき事が多い。特に消防隊が水の出ないホースを持って男泣きした姿を見た時、私たちは「申し訳ない」としか言えなかったではないか。怒る市民を慰め、落ち着かせたのは、戦場をくぐった高齢者の方々であった。その意味でも、このお二人をよく表彰して下さったと、感謝している。常々、消防局の活動を評価している私には、とみに良い会だったと感じられた。
▲当局担当を交えて懇談
この問題は大変難しい。市長には旅館法で許可を出す権限があるが、その一方で、ラブホテルを禁止するような、一人に二つの権限を担わせて良いのかというのも、問題。さらに、わざわざ条例化しなくても、現在の要項で十分対応できるのに、新たに条例で何を規制するのかも、問題。男女の行為なのか、看板か、建物の形態か ── 規制するにしても、それらをどう規制するのかを考えると、単に公衆衛生課だけでなく、都市計画、教育委員会、住宅課等など、様々な部署が知恵を出し合わねばならない。
私達は「だからこそ各課が力を合わせ、条例化して欲しい」「要項が良くできていると言っても、現実にラブホテルが建っているではないか」と反論したが、本当に難しい問題である。
普通のビジネスホテルまでは規制できないし、課題によっては他都市が作った条例より神戸市の指導要項の方が有効な事もあるかも知れない。とにかく、これ以上ラブホテルが増えないようにしたいし、建てる業者もいっそ、風俗営業の許可を取って住宅地から離れ、それらしい場所に建ててもらわなければ、地元とのトラブルが絶えない結果を招く。資本主義国家は、大変なのである。