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2009年 10月 22日 木曜日


▲家内と予防接種
家内と二人で季節性インフルエンザの予防注射をうけようと今日、川島医師会長を訪ねた。そこで、話は自ずと、新型インフルエンザ予防接種に。川島医師会長は「安井さん、神戸市民病院に医療従事者用のワクチンが、15%しか入っていない」と仰る。これでは… 一体、市民を守る気があるのだかどうだか。県が担っているようだが「調べてみたら」とヒントを頂いたので、重点的に調べてみてビックリ。

まず、市の保健福祉課予防衛生課感染症係で聞くと
「我々も心配して要求しているのですが、なにしろ県が実権を持っているので」
と言う。次に市民病院の医事課長に聞くと「本当に困っています」。

そこで、県の薬務課に聞くと
「兵庫県の医療従事者は4万人程ですが、接種希望は 14万人も来ています。我々も、国から与えられる範囲でやっています」
との事だった。そのうち、中央市民病院に回ってくるのは今のところ最多で270人分くらいだろうという。

ちょっと待てよ。中央市民病院は、医師230人・看護婦800人合せて1030人分は最低でも必要な筈だ。なのに、これでは政府が広報している状況とは実態がちょっと違うのではないか。(厚生省Webサイト ワクチンの初出荷等のお知らせについて(PDF:256KB) ワクチンの第2回出荷等のお知らせについて(PDF:652KB)などの掲載されている情報掲載Webページも参照されたし)

このままでは、11月初めに妊婦さん等のステージに入るなり、医療従事者は切り捨てになってしまいかねない。私が「かつて川島医師会長がこの事を懸念して、県に対して十分な対策をお願いし、国への対応もお願いしていたのに、もし中央市民病院の医師が倒れたり、休む事があったらどうするのか」と尋ねたところ、「第2ステージでの妊婦さん等に対するワクチンの数も知らされず、市民病院では対応に苦慮しています」と、実態は心もとない限り。

テレビ・新聞を通じて派手にあれこれと報道されているが、もし、こうした実態が針小棒大に報じられると、市民の皆さんの中には新型インフルエンザワクチンの争奪戦でも始まって、パニックになりはしないかなどとご心配される方も出てこられるかも知れない。

政府が広報する時は、十分に行き渡る裏付けをもって、丁寧に国民に理解して貰うべきだ。市民に一刻も早く安心をもたらすようにしようとのありがたいおぼし召しまではいいが、一歩間違うと逆に作用する事もあり得るだろうと、心配がつのっている。