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2009年 10月 09日 金曜日

決算特別委員会の委員長を務めてくれた吉田基毅議員から、平成20年度神戸市各会計決算及び関連議案と、会計29件について委員長報告が行われた今日の本会議。市長に対して、決算を承認はするが… 新型インフルエンザに係る感染防止資材の確保など、感染拡大防止に向け万全の体制を作る事。救急医療体制の充実について、医師不足は理解するが、持続可能な救急医療体制の構築に向け、対策をする事。


▲報告をする吉田議員
加えて、当局に対し、電話相談窓口の拡充や小児初期救急拠点整備をはじめ、初期救急機能の強化など、救急医療体制の整備が急務であると申し出るなど、会派きっての政策議員であり、口数は少ないが人望もあり、若い議員から頼りにされている吉田基毅議員ならではの、見事な報告であった。

今回の決算特別委員会は出席議員も多く、各局審査においてもかなり熱心な論争が行われ、共産党・新社会党・住民投票市民の力などの会派は一部反対したが、市長から提出された各会計決算26件が認定され、関連議案3議案が承認された。

最後に市長が
「私は平成13年11月以後、7年10カ月市民の安心・安全のため、私のすべてを捧げてきました。真の地方分権の実現の為に神戸の真価を発揮すると共に、阪神淡路大震災の苦しい中から立ち上がった経験を活かして、頑張るつもりであります。引き続き市民の信託を頂いたなら、5つの目標をたてて努力します」
と、議員と市民に、今期の最後の本会議を経た所感に加え、決意を表明する挨拶を述べ、多くの拍手の中、日程を終えた…はずだった。

◆◆◆

ところが、これで一段落と思った午後3時15分、緊急の総務財政委員会委員が集められ、はせ参じた。内容は、当局の謝罪。個人住民税に関する社会保険庁へのデーター誤通知による、受給年金の支払いが遅延になった件だ。神戸市から市外転出者の情報を社会保険庁へ、7月に通知した際、元となる通知データー作成時のプログラム作成ミスによって、転出者の10月分、20名の受給年金が最大1か月程度遅延する事態が発生したためだ。なんと、転出者を死亡として報告したらしい。

「プロとして恥ずかしい初歩的なミスではないか。いくら業者に支払っているのか」と聞くと「その通り、初歩的なミスで、支払っている金額は2000万円です。今後こんな事がないように注意します」。発注者側にも、プログラム発注のための基本的な知識が求められることは、言うまでもないのだが…