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2009年 10月 08日 木曜日

台風18号に備え、神戸市は良く対策してくれた。「よくやってくれた」と思っている。しかし、私なりに気になっていた箇所があったので、河川や地滑りの恐れを感じていた地区を回ってみた。その中の一つに… 震災でかなりの被害を受けたにも関わらず、未だに補修せずそのままになっている、東灘区青木の屋敷がある。


▲やはり、かなりひどくやられていた

▲塀などは倒壊寸前

▲道にはみ出して、危険な状態
現場に着いてみると、やはり塀が倒れ掛かり、大変な状況になっていた。近所の方々の怒りは大きい。「昨夜は、どんなに怖かったと思います?」と私に訴えられる。その通りで、何が飛んでくるか分からない。

平成17年5月に自治会長から
「あまりに汚い上、猫が住み着き、蚊が大量にわいている。枯れ葉やゴミが散乱しても、放置されたまま。50坪もあろうかという大きな屋敷なのに、本人は市営住宅に住んでいて現場に来ない」
と言われていた。市役所に対処をお願いする陳情書も、自治会長名の書面にて提出済み。陳情を受け、都市計画建築安全対策課が動き、所有者に何回となく改善を依頼したが、返答がなかった。

そして、ついに今回のような事になってしまった。

一方的に市の怠慢とは言えないし、自治会組織もしっかりと動いているが、相手さんが協力してくれなければ、行政は手が打てない。このケースでは、助成金制度はない。かといって、強制執行もできない。とりあえず今日のところは、私が通告したので、安全対策課はすぐに現場に行き、道路上に出ている危険物については取り除いてくれたようだ。

安全対策課は陳情が出てから4年間というもの、本人に1回電話し、書面で2回、指導をしているにすぎない。4年間の市民の苦しみを思うと、残念である。

加えて更に残念なのは、市民の一員として、所有者にほんの少しの自覚を持っていただけないこと。いろいろな事情がおありだとは思うが、震災から14年以上は少し長すぎはしないだろうか。一方、「これだけの資産があるのになぜ市営住宅に入っているのか」とのご批判については、調べたところ、プライバシーに立ち入ることになるので詳細は割愛するが、合法的だった。

それにしても民主主義とはなんと、時間と経費と、協力が必要なものであろうか。

ところで、市内の、今回の台風の避難状況を調べると、以下の表のような状況だった。






報告時刻避難場所世帯数避難人数備考
19:35平野小学校兵庫区下三条長10-461011自主
19:50芝崎公会堂西区平野町芝崎字西垣内1122:00帰宅
21:00東灘区役所東灘区住吉東町5-2-124自主
21:00長田中学校長田区真野町8-111自主
21:00小部小学校北区鈴蘭台北町3-8-111自主
00:00中央区役所中央区雲井通5-1-123自主
03:00住吉小学校東灘区住吉東町4-1-3111自主

これによれば、東灘区では区役所も避難所として使われていた。渦が森と魚崎の方々らしく、区役所は、快く受け入れたそうだ。区役所が身近になってきたようで、辛い状況のことながら、うれしい。

今回、議会を一日延長したのは、議長として立派なご判断であった。もし議会が突然に開かれなかったら、約一カ月間かかって審議してきた内容が廃案になってしまう。一日延長の費用はおよそ70万円位らしいが、良い処置を取ったと思う。やはり、民主主義は時間と経費がかかる。が、それでも、国会に比べたら許される経費だと思う。