Skip to main content.

2023年 04月 04日 火曜日

神戸市職員の令和四年度退職者辞令交付式が、神戸文化ホール 中ホールで、年度末の金曜日… 3月31日に行なわれた。今年度の退職者は、約350人だった。

退職年齢は一応60歳だが、その後、神戸市の外郭団体や神戸市関係の団体等で5~6年はご活躍いただくのが、通例となっている。今回の350人の方々は、ほとんど神戸のポートピア81の頃からの奉職だ。言わば、神戸市が最も輝いていた時代に初任されたのであった。

写真
私は祝辞で
「皆さんは日本の公務員が憧れた神戸市職員として、本当によく働いて下さった。民間の倍は働いて下さったと、私は思います。今後も堂々と胸を張っていて頂きたい。
しかし阪神淡路大震災で、神戸は一時奈落の底へ落ちてしまった。当時の田淵助役が常任委員会で被害報告をするうちに泣き崩れてしまった事や、再建の重圧からか自死する助役を出してしまった事が、いつまでも苦い記憶となって私の胸に残っている。
財政は悪化し、市民の要望には応えられず、ただただ我慢するしかなく、人員も削減に向かった。まさに臥薪嘗胆の時代だった。
それを今の皆様が支えて下さった。お陰で神戸市は今、新しいステップへと向かうことが出来ています」
と、そのご苦労と心意気に、お礼と敬意を申し上げた。その上で、続けて…
「神戸市政が開かれて134年の中でも、この40~50年はコロナ禍を含めて神戸にとっては大きなうねりの時代であり、後世にまで語り継がれる時代に違いない。その激動の時代を安井も生きてきました。
公務員の方々に、『もう一度生まれ変わったら、公務員になられますか』と時々聞くと、大半の方々が『そうするでしょう』と答えて下さいます。これは身分が安定している事もあるかもしれませんが、続けて『民間と比べて色々な仕事ができるし、しかも生活に直接関係している交通や福祉や医療、消防、教育等に尽力できるので』と仰います。この言葉は、それだけ社会貢献してきて下さった事の証であり、その点でもお礼を申し上げます。
欧米では退職を楽しみにして、自分の好きな第二の人生を歩むことをパートナーと語り合ったりしています。皆様もそうでしょう。これからの人生を大切に、くれぐれも健康に気を付けて御活躍して下さい。
そして様々な面で社会を支え、いつまでも神戸市を愛し、神戸市の職員であった事を誇りに生きて下さいます様、お願い申し上げます」
とスピーチした。
このスピーチは 、350人の方々へと同時に、私、安井自身への言葉と覚悟である。この先もずっと、深く心に刻んでおこうと思う。
写真