
ちなみに、THEOさんの住所は神戸市中央区港島中町7-74。つまり、ユーハイムの神戸工場である。住民となった日は、令和5年2月27日。気軽に移動できるし、すでに複数名いるので、これから世界中で、神戸市民として神戸スイーツとバウムクーヘンを宣伝すると共に、実際にバウムクーヘンを焼いて、多くの人たちに食べて頂く事になる。

「神戸市全体でスのイーツの生産額は、2000億円。売り上げは、1100億円の黒字。神戸市外からの外貨獲得で、大きな比率を占めている。その代表として、さらに期待をしている」と述べ、河本社長は
「THEOの活躍で、神戸スイーツが世界から注目されるよう、その魅力のプロモーションにつとめ、さらに、神戸のスイーツ職人の人材育成につなげたい。自社のみならず、スイーツ業界の発展につながってほしい」と語っておられた。
会見会場には、THEOさんもいた。メディアもかなり集まっていて質問も相次ぎ、楽しい雰囲気の中での発表となった。河本社長は帰りに議長室に立ち寄って下さり、「ほっとしました。初めての事でしたので…」と仰っていたが、なかなかどうして、堂々と説明応答していらした。
実は河本社長はご自宅が御影で、私とは旧知の間柄だ。今年になってからだけでも、シアトルとインドの二回の公式行事にご参加下さっている。その時も、シアトルまでTHEOさんを同行され、彼の腕によるおいしいバウムクーヘンを宣伝されていた。
河本社長はどんな小さな約束も守る人格者で、一緒にいて安心できる方だ。インドでは「安井さん、このごろ神戸では優秀な若手経営者が各業界で出てきていて、しかも皆さん仲良くしておられますよ。今、そうした方々と関係を結び、知恵と行動を繋げると、神戸の大きな力になります。JCやロータリーやライオンズ等でなく、学者や市役所の方、メディア等がまとめるべきではないでしょうか」とご提案を受けた。
私も確かにそのような息吹を感じていたので、「議員でなく、神戸市の副市長が声をかけてやってみればと思う」と、二人で深夜まで語り合った。同社が創始者カール・ユーハイム氏から100余年の歴史と重責を背負い、今日なお、神戸の財界人の一人として精励して下さっていることに感謝したい。