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2023年 02月 17日 金曜日

以前のままの体制だったなら、いつまでたっても話が進まなかったかもしれないと思うのは… 選挙を控えた時期でもあるが、当委員会はしっかりと時間をかけて議論がなされたと評価している、2月14日に開かれた経済港湾常任委員会で発表された、スケートリンクの件。

同委員会では神戸空港問題について、2030年には国際空港となるため、新たにサブターミナルを建設する件で、かなりの意見が出された。なにしろこれは、市税を投入するのに議会としてOKを出しているだけに、60億円という予算の使途について、関心が高い。私は、「外国からのお客様が神戸の歴史や文化などに興味を持って頂けるよう、考えてほしい。例えば、だんじりにまつわることや、柔道…嘉納治五郎などがある」と要望した。当局も重要な案件なので、よく考えて行くと答えた。

その次に大きな事案として出たのが、スケートリンクの件だ。フィギュアスケート選手の活躍を始め、神戸のスケート界が日本の牽引役になっているところから、40年以上前から、「神戸市に通年利用型のアイススケート練習場を整備してもらいたい」と市に要望があったのだが、漸くそれが実現できる見通しとなった。

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私はある筋から、一月頃市長に、神戸市のスケート協会・アイスホッケー協会・兵庫県アイスホッケー連盟等から強い要望書が出されたと聞いていたので、委員会の最後に、「通年型のスケート練習場を作るべきだと思うが」と質したところ、当局から
「神戸市も真剣に検討中で、HAT神戸の中央区脇浜海岸通二丁目で、現在は駐車場として暫定利用されている市有地、面積4000㎡程度を貸し、民間と各協会に協力・支援していきたいと考えている。しかし、今はまだ何も具体的には確定していない」
との前向きな答弁があった。

本当に嬉しかった。この件を身近な私に長年訴え続けられた鍵田さんご夫妻や、神戸市スケート協会の鈴木信子会長の顔が浮かんだ。さらに40年前、オリンピック選手で神戸市教育委員も務められた平松純子さんの母親である上野衣子先生が、神戸市に練習場がない事を甲南女子大学の鯵坂学長に訴えられ、甲南女子大学に通年型を作ろうとされたことがあったのが思い出された。

通年型スケートリンクの整備は、その時から安井の大きな課題となり公約として、訴え続けてきた。この間、どれほど多くの選手やその家族が、練習場を求めて苦労を重ねられたことか。

しかし、神戸スケート界の方々は歯を食いしばって頑張ってこられた。その結果、平松純子選手から現在の坂本花織選手や三原舞選手へとつながっている。まさにこれが最後のチャンスで、この機を失えば、有力選手は他都市に去ってしまうかもしれないと、実は本当に心配していた。それだけに、心配のし甲斐があった結果になって喜んでいる。

これも久元市長が教育委員会からスポーツと文化を独立させて新しい局を作った行政効果であり、見事だと思う。通年型リンクが実現すれば、本当に感謝しかない。ありがとう。
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