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2022年 10月 07日 金曜日

私もいろんな国の独立記念日や建国際に招待されてきたが、両国民を結んだ… 野球をテーマにした、こんな独立記念日の催しは「イイネー!」と素直に喜べたのは、10月5日のこと。

大阪のユニバーサルホールで行なわれた米国独立記念日レセプションに、ご招待を受けたのだ。案内状には「ネクタイ禁止。野球帽をかぶったリラックススタイルで来て下さい」との事。遊び心で、昔アメリカで購入した、星条旗があしらわれた55年前の野球帽を被り、参加した。それを見た方々も「いいですね!」と羨ましがってくれたので、良い選択だったのではないかと思う。

会場に行ってみると、アトラクション場ではなく、ホール。米日両国の国歌の演奏の後、ダンスショー等が催されたが、さすがだと思ったのは、この記念日レセプションにテーマが設けられていた事。「米国から日本に野球が伝来して150周年を記念するお祭りにしたい」との趣旨で、ドレスコードに野球帽があったわけが分かった。

明治初期に東京大学の前身、開成学校で英語を教えていたアメリカ人教師ホーレス・ウィルソンが、日本に野球を紹介した。日米間の初の公式戦は、東京の有名な進学校であった第一高等学校と、横浜の外国人チーム「カントリー・アンド・アスレチック・クラブ」との試合。そこで日本がアメリカを破って以来、野球は日本の国民的スポーツになったと紹介された。

ちなみに、アジア人で初めてアメリカのメジャーリーグに挑戦したのは、1964年、南海ホークスのピッチャーの村上雅則選手。会場に招かれておいでで、78歳となった今もまだハツラツとされていた。ニューヨークメッツでのご苦労を語って下さった。それから30年を経て、野茂や松井、イチローと続いてきたのだ。

さらに、日米の絆の中で、いかに野球が両国の懸け橋になったかが語られた。また、1990年代にメジャーで活躍したマック鈴木選手も招待されていたが、スピーチもうまく、野球人らしく爽やかだった。

リチャード・メイ・ジュニア総領事
こんな明るく気取らず、テーマを持ったレセプションは初めてで、本当にいいと思った。会場には、エンジェルスのユニフォームを着た日本人もアメリカ人も、そしてイチローや松井、鈴木の背番号のユニフォームの方々もおられた。在大阪・神戸米国総領事館のリチャード・メイ・ジュニア総領事がジーパンでニューヨークメッツのシャツと帽子で司会進行をされていて、「本当のニューヨーカーは、メッツとヤンキースと両方を愛するのが本物!! 皆、楽しもう!」と叫んで、楽しい夜が始まったのだった。
村上雅則氏とマック鈴木氏